その2
第4章
◆投資信託の中には、REITを投資対象とするファンド・オブ・ファンズ(投資信託に投資するファンド)がある。
◆ファンド・オブ・ファンズは、一般の投資信託と同様に、販売金融機関に対して購入手数料を払うとともに、ファンドの保有期間に応じて信託報酬がかかってくる。コストはREITの方が割安
◆REITとは違って、証券取引所に上場されていないため、いつでも自由に売買できない
◆REITの株価はザラ場中に変動するが、ファンド・オブ・ファンズの基準価額は1日を通じて1本しか値段が付かない
◆自分が買いたいと思ったファンド・オブ・ファンズがすべての証券会社や銀行で扱っているとは限らない
◆過去において高い運用実績を上げているファンドを買ったからといって、着実にお金が殖えていく保証はどこにもない
◆純資産残高の規模が大きなファンドは、それだけ投資信託会社の経営に貢献するが、純資産残高の規模が小さなファンドは、投資信託会社にとっては赤字要因になる
◆もともと投資信託は信託期間という運用期間が決められている。信託期間を無期限にしていても、投資信託会社が受託銀行と協議した上で、繰上償還した方がいいという判断が成立すると、公告を打った上で、反対がなければ繰上償還する
◆多くの投資信託の繰上げ償還条項を見ると、受益権口数で30億口を割り込んだら繰上げ償還を検討することになっている。純資産残高ベースで30億円を割り込んできたら危険水準
◆純資産残高の増減率と基準価額の騰落率を比較
純資産残高増減率<基準価額騰落率=資金流出
純資産残高増減率>基準価額騰落率=資金流入
◆インデックス型:東証REIT指数にほぼ連動した運用実績になることを目指してポートフォリオを構築
◆アクティブ型:インデックスの値動きを超える運用実績を目指したポートフォリオを構築(値下がりも指数よりも留める)
◆あくまでも「目指している」
◆資産形成層の人たちは、ファンド・オブ・ファンズを利用するのであれば、できるだけ決算回数の少ないファンドを選んだ方が良い
◆ファンド・オブ・ファンズの中には海外のREIT市場に投資するファンドも設定・運用されている
◆海外REITファンドを購入する場合は、配当利回りを安定的に取っていくというよりも、むしろ地価や賃料の上昇にともなう投資先ファンドの資産価値上昇を狙って投資するイメージが適している
◆為替ヘッジ付きのファンドの3つのポイント
→FXや海外株式にも通じる非常に重要なポイントです。本を読んでみてください。
◆海外REITファンドの中には通貨選択型といって、複数通貨の中から、ヘッジ対象通貨を選ぶファンドがある
◆ブラジルレアルコースの場合(北米REITを購入するケース)
・日本円でファンド購入→ファンドがレアルに替える
・レアルから米ドルに替える
・米ドルでREITを購入
→ドル・レアルの金利差がヘッジプレミアムとして発生。為替差益(損)は円とレアル。
◆ヘッジプレミアムというリターンがどの程度かは知るよしがない。わざわざブラジルレアルで運用するリスクを取る必要は、どこにもない。
◆目論見書には交付目論見書と請求目論見書がある。
◆交付目論見書:金融機関の店頭で、金融機関が必ず投資家に交付しなければならない。こちらを読めば十分。
◆請求目論見書:投資家から請求があった時、販売金融機関が渡す。内容が細かすぎる。
つづき
その4
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