◆市民は医療に対し理解が乏しいのではなく、正しい情報から隔離され正しい反応ができないだけ
第1章
◆医師会は郡市区医師会、都道府県医師会、そして日本医師会という三層構造で、全国にざっと900ある。
◆患者さんが保険証を使って医療を受けるときに、代金に消費税はかかっていない、いわゆる非課税。
◆日本中の病院や診療所などすべての医療機関は、1年で国に本来支払う必要のない税金を日本医師会の推計では2300億円も余分で支払っている
◆社会保障関係費、国債費、地方交付税交付金等が三大経費と呼ばれている
◆日本の医療費は「自助・共助・公助」という三つの部分にわけられていて、一般的に医療費とは、医療に対し国民が支払う総額だが、国が税金として払う公助部分だけを指して医療費と言うこともある
◆国が30を医療に入れると、およそ50が保険料から払われ、ほぼ20が自己負担となり合計が100になる計算。国が出した金が、医療費の総額を決めることになる。
◆大本は国が医療に対して税金から投入する金額で公定価格が決まる。
◆日本の法人税は、諸外国に比べて高いといわれるが保険料は低い。企業負担を考えると、法人税など税の部分と保険料の部分があるので、日本の企業は、諸外国と比較してこれらの負担が大きいとはいえない
◆保険組合ごとに自助努力で保険料を決め、組合健保の財政状況が限界まで悪化すると、組合を持つ意味がなくなるから解散し、協会けんぽに加入することになる
◆保険診療に対する消費税が非課税のまま、消費税が上がると、その影響の直撃を受けて、医療現場は崩壊してしまう
◆アメリカから見ると、日本は魅力あるマーケットで、自分たちも参入させろとなる。米国と利害が一致するのは日本の財務省で、医療のグローバリゼーションによって税金を減らせるから
◆最低ラインだけ国が面倒を見て、それ以上は自費にすれば医療費を軽減できるというのが財務省の基本スタンス
◆どうして医師会が医療の市場化に疑義を唱えるかというと、市民のための医療が崩壊してしまうから
◆医療の市場化は社員にかける民間医療保険の保険料が高額になり過ぎて、企業の体力も削ってしまう
◆経団連には保険会社も参加している。保険会社にすれば、自由診療部分は高額なので一大マーケットになる。
◆非常時に機能させるには、ふだんの投資が重要
◆診療報酬があたかも医者の収入で、診療報酬の値上げ要望が医者の収入アップのための運動とされるのは、意図的な情報操作といえる
◆診療報酬とは、医療機関が提供する医療の対価として医療保険から支払われる報酬で、厚生労働大臣が中医協の議論を踏まえて、個別の医療行為の価格として設定する
◆国における、医療に対する位置づけが不明瞭。医療を真の社会保障と考えるのか、市場化したサービス業とするのか、が整理されていない
◆税の視点で医療をみてみると、医療分野の扱いには一貫性がない。国税ではサービス業と言う扱いで法人税が課税されている。一方、地方税の中の都道府県税である事業税では、医療は公益性が高いことで非課税扱いになっている
◆無料のものは選択肢がなくなりがち。無料でありつつ良いサービスが受けられる仕組みがいいが、往々にして無料のものは「これで我慢しなさい」となる
◆日本医師会では現在、手順を踏み20年かけ、保険を一本化しましょうと提案している。武見太郎会長時代からの話。
◆中医協、中央社会保険医療協議会は、医療の公定価格を決定する、厚生労働大臣の諮問機関。
◆医療保険で支払われるのは、個別の役割としての積み上げではなく、総合的なもの。たとえば胃がんの手術料の中には、医師の技術料の他、介助している看護師さんの費用も含まれる
◆日本の医療界代表は、世界医師会に認定された日本医師会。
◆日本医師会を開業医集団だという間違った位置づけにすると、医療全般を取りまとめることができる組織がなくなってしまう
◆以前は中医協で医療費の総額を決めていた。来年国庫が出す医療費を決めていたのは中医協だった。ところが何年か前、中医協は国が決めた医療費総額の中で配分するという形にされてしまった
◆○○(という項目)が、○年度○件、保険診療請求されたという社会医療診療行為別調査のデータがあり、それを1点(10円)いじれば、いくら医療費が変わるかは即座に計算できる。
◆中医協は医療制度の議論では医学的な議論をする。直接議論するのは、医療政策的に影響の大きいものなど。
◆日本の仕組みは利害対立者を両方入れ、第三者が判断する仕組み。この時大事なのは人選だが、人選は事務局の胸三寸
その2
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