2016年3月29日火曜日

生き延びるためのラカン 斎藤 環 3

最近お料理ブログみたいになってしまっていましたが、
すいません、米粉のレシピ本買ったのではまってるんです。

その1
その2

ラスト!
いやあ、面白い。
何か本質を突かれたようでドキッとしますよね。

去勢の定義とかはその2を参照しながら見ていただけると良いと思います。



lecture 10
・対象a:欲望の原因。小文字の他者を指す。
・移行対象:ウィニコットの考えた概念。子供が成長する過程で、なぜか手放そうとしない人形やタオルのことをいう。
・大文字の他者:象徴界のこと。

・欲望は、「欲しい物」、つまり目標が存在するから生まれるのではなく、「欲しい物を、金で(ネット)買える」という可能性こそが生み出している。
・その意味では「もっとお金が欲しい」という言葉を、「もっと欲望が欲しい」と解釈することもできる。


lecture 13
・フロイトが考えたヒステリーには転換ヒステリーと不安ヒステリーの2つある。
・転換:いろんな心の葛藤が、身体の症状に転換されること。


lecture 14
・性というのは、ラカンによれば、象徴的にしか決定されない。そして、そもそも言葉の世界である象徴界は、ファルス優位のシステムになっている。
・人間は、去勢されることで、つまりペニスの代わりにファルスを獲得することによって、この象徴界に参入する。
・享楽:快感や快楽を越えた、強烈な体験のことを指している。だから単純に快い体験だけではなく激しい苦痛なんかも含まれている。
・女性一般にそういう傾向があるが、とりわけ腐女子は関係性を重視する。彼女たちは、虚構作品に出てくるキャラクター同士の関係性が、次第に性愛的なものに変化していくダイナミズムを楽しんているらしい。

lecture 15
・ダブルバインド(板挟み):グレゴリー・ベイトソンが指摘した概念。
統合失調症の患者は、相手が「こちらへいらっしゃい」などと好意的な言葉を口にしながら、態度や表情が拒否的だったりすると、とたんに混乱してしまう。
・象徴界は、ファルスを中心にして構造化された言葉のシステム。あらゆる言葉(=シニフィアン)は、隠喩という連鎖をつうじて、すべてこの「ファルス」という、究極の象徴に関係を持っている。
・ラカンは精神病について、象徴界が故障した状態と考えた。ラカンはこれを「父の名の排除」と表現している。

lecture 16
・言葉で語るということは、それ自体がそのまま虚構化の手続きでもある。語る人の数だけ現実が生じてしまう。
・なんでトラウマが病気の原因になるのか、ラカンによれば、それはきわめて現実的な(虚構的でない)体験だから。
・一見大きく変化を遂げたかに見える人間の言動の中に、よくよく見れば、その人にとっても決定的な経験が反復されていることはしばしばある。むしろこの反復こそが人を人たらしめている要因の一つではないだろうか。
・精神病者にとっての言葉の価値は、我々とかなりずれてしまいがちである。僕たちにとって言葉は象徴にすぎないが、彼らにっとて言葉とは、かなり現実的なもの。
・フロイトは「不気味なもの」について、慣れ親しんだイメージが一種の他者性を帯びて現れることとして記述している。同じ意味で幻聴も、不気味かつ恐るべき他者として、主体を脅かす。

lecture 17
・夢分析、精神分析は患者と分析家の共同作業。
・自己分析というのは、けっして一般論を越えることができない
・ラカンの文脈でいえば、症状こそが人間の存在証明になる。手首に傷をつけて存在確認をしたりすることは、もう珍しいことではない。彼らの言動こそが、まさに「症状=存在証明」というラカン的事態を指示している。
・スラヴォイ・ジジェクは9・11テロについて、「日常という幻想がテロという現実に破られた」のではなく、「僕たちの現実が、イメージによって粉砕された」と考えるべきであると述べている。

lecture 18
・「常にすでに」
⇒いっけん反復に見えるけど、実は必ず一回限りの現象。逆に一回限りにみえるけど、どこかに反復的な要素をもっている現象。
・転移ある種の人間関係の中で、相手に無意識の欲望が向けられ、現実化させられる現象。
・精神科医が患者に自分のプライヴァシーを打ち明けるというのは、親密な雰囲気を作るというタテマエはあるにしても、ときには転移誘発のための「口説きのテクニック」になりかねない。権力関係を背景にした恋愛関係はほとんどが発端は転移性恋愛である。

lecture 19
・素行の悪い夫の相談をしている女性。目の前で話している彼女は、夫のひどさに十分気づいていないようでアドバイスをせざるをえなくなった。彼女の言葉を聞いたら、かなりの人がそういうアドバイスをしたくなるが、僕の言葉は僕自身のもというよりも、実は彼女に語らされていると考えるべきではないか。
・ふつう、システムは階層関係で成立している。「こころ」が面白いのは、階層のある神経系の上で立ち上がっているソフトウェアのくせに、階層関係を持っていない。
・ロジャー・ペンローズ「無意識にはアルゴリズムがあるけど、意識にはアルゴリズムが無い」
・ガリレオ「他人に何かを教えることなどできない。できるのは、自力で発見することを助けることのみだ」。このガリレオの言葉は、教育はおろか、転移というものの本質にすら射程が届いている。

ラカン
・きっと性愛が無かったら、僕たちは天井知らずに賢くなれたことだろう。でも、その賢さにはどんな意味があるのか?何の意味もない。


2016年3月26日土曜日

米粉料理2〜米粉黒糖豆乳きなこクッキー〜

米粉のレシピ本を購入。

米粉黒糖きなこ豆乳クッキー。
30分ありゃ40枚焼きあがる。

うんまい。
もうコンビニで菓子買う必要ない。

もう時代は米粉ですじゃ。


2016年3月25日金曜日

米粉料理1~米粉ホットケーキ編~

「隠れ小麦アレルギーなのではないか」

そう思ったのは去年の夏頃だった。


6月に実家を出て独り暮らしを始め、食生活が変わった。

実家にいた頃は米食がメインだった。

しかし、いざ独り暮らしを始めると、米を炊くという作業が非常に億劫である。


そこでどうなるかというと、スパゲッティやらラーメンやらの小麦粉食が増える。

数分茹でるだけ、和えるだけ。

あー楽である。たいそう楽である。


しかし、一か月位して肌が荒れてきた。

野菜は注意して多めに摂っている、のにである。

何でだろうと思っていたが、色々調べて行き着いた結論。

「隠れ小麦粉アレルギー」

あくまで「隠れ」である。ショックで倒れるようなことはない。


ずっとその疑念を背負ったまま今日まで生きてきたが、

ついにやってみようと思う。

「小麦断ち」を。


そこで色々と調べて、まずはクックパットで一番手軽そうな米粉ホットケーキからはじめてみた。

小麦粉と違って焼き上がりは煎餅みたいな香りがする。

ちょっとのバターと、痛んだリンゴをジャムにして載せてみる。


「うむ、美味い」


今はグルテンフリーとか色々流行っているみたいですね。

ヨガとかやってる有閑マダムの趣味かと思ってましたが、

まさか自分がこんなことをする日が来るとは。


美味しそうでしょ?計量カップで全部片付くから洗い物も少ないし。

次回にご期待下さい。








2016年3月24日木曜日

愚直でまっとうな不動産投資の本 長谷川高 2

愚直でまっとうな不動産投資の本 長谷川高

その1


やってみたいけど、自分にはできないなあという結論。笑
筆者の長谷川さんがブログを見てtwitterにメッセージを送って下さいました!
◆物件を調査するときに使用しているのはミリオンという会社の1万分の1の地図で、3千円程度で購入できる。
◆アパートやマンションの外壁が老朽化している場合や、タイルが浮いていたりコンクリート部分にひび割れが入っていたり、外階段やバルコニーの手すりの鉄にサビがあったりする場合にはさらなる調査が必要。
◆鉄骨鉄筋コンクリート造のマンションであれば、大体12年から13年ごとに大規模修繕、アパートの場合は一般的には約5年おきぐらいに外壁を塗装したり、鉄道の錆止めをする。それぞれその期間で修繕がなされていないようであれば直近で行う必要があるかもしれない。
◆素人が見たときに投資適格だと思われたものが、建築士や工事会社から見ると、ある程度の費用かけて修繕したほうがいいと判明する時がある

◆客としていくつかの業者業者さんを回った結果、投資対象物件と同程度、またはより条件の良い部屋が、より安く、また数多く出てくるようであれば、既に需給バランスが崩れている
◆周辺に更地が多くあれば、当然ながらハウスメーカーや地元工務店の営業攻勢により競合物件となるアパートやマンションが建つ可能性がある
◆大局的な判断をするならば、市役所などの資料室に行って近年の人口統計データを確認することも有効。

◆不動物件調査で欠かせないのは投資対象物件の土地や建物の登記謄本を事前に調べること。仲介業者を通じて行う売主との価格交渉や、実際の売買契約における様々な条件交渉で非常に役立つ情報が記載されている。
◆売主が不動産業者の場合は、彼らが安く買ってリフォーム行い、付加価値を高めて転売しているということが考えられる。

◆所有者が物件を売るときに、売る理由を知ることが売主サイドとの交渉でも非常に重要
◆希望売却価格より抵当権の額が多いと、銀行が損切りすることになるかもしれない。もし銀行が損切りをするのであれば、現所有者との価格交渉だけではなく、金融機関との話し合いや彼らの最終的な承諾が必要になってくるということも想定できる。
◆所有者があまりにも金銭に困窮している場合の不動産取引では、慎重に、様々なリスクヘッジを行う。
◆消費者金融による抵当権など、物件の売買自体が安全に行うことができるのかというレベルで注意をする必要がある。

◆ベントロール:賃借条件一覧表のことでいわゆる家賃表。全部屋の賃料や契約年月日が一覧表になっている。
◆極端に安く貸している部屋、あるいは極端に高く貸している部屋があった場合、注意が必要。
◆一番安い賃料で貸してる人に特に問題がないのであれば、その最も低い賃料こそが現在の家賃相場である可能性が高い。試算はその家賃にあわせて計算すべき。
◆各部屋の契約期間が始まりが全戸とも同じ日に締結されている場合は注意が必要。どこかの法人が同時に契約している可能性が高い(一括借り上げ)。同時解約が行われた場合、全室一斉に空きになるリスクがある。

◆仮に新宿でも周辺の物件と何ら変わらない間取りやグレード、仕様、広さ、デザインの物件に投資をしたのでは5年後には他の物件同様に陳腐化する可能性がある
◆モデルルームを見学することで、今後のアパート、マンション投資のための様々なヒントを得ることができる。

◆現在では、建物の原状回復費用は原則大家負担ということが判例や条例などではっきりしてきた。よって敷金は全額返すものと想定しなければならない。
◆管理会社は同時に数多くの物件を担当している。管理会社の目が常に自分の所有する物件に行き届いているというのは楽観的すぎる。
◆更新料は、その請求自体が消費者保護法などから無効だという訴訟が全国各地で起こされている。

リート投資した場合、金利上昇のリスクを抱えることになることは注意。多くのリートの資産のうち40~50%は借入金
◆お金持ちは、もうすでに十分にお金があるため、無理してまで儲ける必要がないので、平時は本業に精を出している。しかし、何年又は何十年に数回訪れる経済的な変調期にはいよいよ動き始めます。

◆投資の大原則5箇条
①わからないものには投資しない
②長期にわたって勝ち続けることはまずない
③安いときに買う
④迷ったときは休む
⑤自分には投資の才能があると思ったときはピーク

◆若い人の場合、まずは労働市場での自分の価値を高めることが何より最優先です。
◆毎月分配型の投資信託では高利回りといってもあくまで直近1年間の利回り。
◆リタイアしても「辞めた後に何をするのか?」ということが大事。


2016年3月21日月曜日

愚直でまっとうな不動産投資の本 長谷川高 1

愚直でまっとうな不動産投資の本 長谷川高


資産形成の一環で不動産投資を勉強していますが、
勉強すればするほどあまり向いていないなあと思う。
信頼できるエージェントはどこで出会えるのか。。。

何冊か読んだけど、この本はシビアでまともだと思う。


○不動産投資はほかの金融商品への投資とは異なる。賃料自体が景気や市況の動きに遅れて反応するため、家賃が下がるにしても、空き室が増えるにしても時間がかかる(賃料の「遅行性」)
○幾度か訪れた程度の国の、どういう経営者かもわからない会社に投資するのと比べたらある程度良し悪しを判断できる
○利益の半分か3分の1でも、ストックビジネスから得ていた不動産会社は、不動産恐慌の時代でも生き延びてきた
○キャピタルゲインを狙う投資ではなく、キャッシュフローが中心の投資が大事なのであり、ストック(継続的に上がる利益)を確実に、少しずつでも積み上げていくことが重要
○株式やFX投資などは、短期的にも中期的にもおのずと結果が出るので、傷の浅いうちに清算してやり直すことが比較的に容易にできる。しかし、不動産投資のは土地の価格変動などが短期的に変わらないので、長期的な予想を立てて判断する必要がある。

第1章
○不動産は複利で増えるわけではないので、どの物件にするか決める段階で投資の成否の70%~80%が決まる。
○現在、不動産に興味を持ち、実際に物件を探している投資家の数は、4、5年前に比べても数倍に増えた。投資家同士の競争も以前に比べて格段に熾烈に。
○個人投資家が希望する物件の価格帯は、おおよそ1億円以下に集中していて、安ければ安いほど、競争が激化。

○優良な情報は、優良な提供者(エージェント)から。
 ①情報収集能力
 ②投資家の立場でリスク回避できる
 ③自分を優先してくれる
○越境や境界杭、建物の瑕疵などに対しアンテナが動くのは、本で読んだ知識ではなく経験によるところが大きい
○勉強は積み重ねつつ、頼れる不動産業者、先輩投資家、コンサルタントなど経験不足を補うプロを探すべき
○その道20年、30年のプロの厳しい意見は聞いてみるべき
○常に何かトラブルが出てくるといった意識を持って不動産取引に臨む。信頼関係のあるチームで対処すれば、小さなトラブルが思わぬ大きなトラブルになってしまうのを防げる。

第2章
○目の前にある、一見すると興味をそそる収益物件は、売主からすると、今のマーケットではすでに魅力のなくなってきてしまった物件であることが実に多い。
○地方都市で投資する場合は、同じ町内とはいえ、道一本でも間違えると良い結果が出ないケースが多い。地方では詳細にエリアを限定して、スポットで探す。

○競売物件の問題点
 ①資金:ローンが組めない、立ち退き費用、修繕費用
 ②スケジュール:立ち退きや修繕のため、すぐに家賃が入らない
 ③精神:トラブル
○任意売却物件を狙え
・物件所有者と金融機関、双方の金額の合意がなされていれば、多くの競争相手と価格やスピードを競いあわずに、投資できる可能性が高い
・どのようなルートできたか、債務者、債権者それぞれが了解しているかが重要
○重大なマイナスがあれば、いくら割安でも投資不適格とするべき
○家賃保証(サブリース)
 ・期間限定の気休め。
 ・保証は2年ごとの家賃で改定していく。
 ・契約上は転賃と同じなので、事前通告があれば一方的に解除される。

その2


武田鉄矢の今朝の三枚おろし紹介本まとめ~司馬遼太郎他、歴史小説編~

大好きなラジオ、「武田鉄矢の今朝の三枚おろし」で、

武田さんが紹介していた本をNAVERでまとめていたのですが、

こちら
こちらも

第2回は歴史小説編です。
第1回~内田樹編~

まずは司馬遼太郎。




次は陳舜臣。

最後に坂口安吾。

変化の原理 ワツラウィック 1

変化の原理 ワツラウィック/ウィークランド/フィッシュ/長谷川啓三 訳


東大の勉強会で去年の秋口くらいに読んだ本。
まとめてなかったので久々に開いてまとめてみようと思ったら、
なかなか言うこと聞かずにまとまってくれない。汗

とりあえずできたところまで残します。苦笑




○論理や常識が問題解決にとって極めてうまく働くことは確かな一方、時々我々は「非論理的」で驚くような、しかし望ましい変化が、厄介な袋小路を打開してれることも体験する
○「正しい」見方とは大抵彼自身の見方であり、誠実であることは、ことのその起源に置いて偽善性を免れないものである。

第1部
○変われば変わる程、同じこと(フランス語の格言)
○持続と変化は正反対の性格にも拘わらず、同じ一つのものとして考えられる必要がある
○長い西洋文明の歴史の中で持続と変化についてたくさんの理論が提唱されたが、多くは持続の理論か変化の理論で持続と変化の理論ではなかった。どちらかを自明のものとしてもう一方を説明してきた。

○群論:群論に従うと、任意の群(グループ)は以下の性質を持つ
a:共通の性質をもった要素からなる。
 ・任意の数同士を加えたものは、再び同じその群内の数になる。
 ・結合⇒群内のある状態から他の状態に変化させること。
 ・グループのメンバーは特定の共通の性質を持っているので、この秩序づけは不変化性を確立する。変化させても、再び同じグループ内の要素になってしまう。
b:推移律
 ・いくつかの要素を、どのような順序でつなごうと結果はまた同じというもの。
 ・過程は変化しても結果は不変。
c:同一律
 ・グループ内のどの要素との演算をしようと、その要素のままという要素。加算なら0、掛け算なら1、音という演算なら沈黙。
 ・何の変化も生み出さないような行為
d:反対の対応要素
 ・両要素その演算をすると同一律を満たす要素になる。
 ・5+(-5)=0
 ・著しい変化を生みだすが、グループ内の要素に落ち着く

○論理階型理論
 ・紋のの集合を考え、クラス(級)と呼ぶ(グループとは呼ばない)
 ・要素の集合全体は、その集合の要素になり得ない
 ・人類とは個人の集合だが、その集合自体は個人ではない
 ・変化の最も単純で近しいものは位置の変化。しかし、変化が変化することがあり(加減速)、メタ変化と言える。さらにメタ変化の変化もある。  ・ある言語について何か言おうとするならば、メタ言語を必要とする。そのメタ言語の理解のためには、更に上位のメタメタ言語が必要である。

2016年3月17日木曜日

2016年3月10日木曜日

武田鉄矢の今朝の三枚おろし紹介本まとめ~内田樹編~

大好きなラジオ、「武田鉄矢の今朝の三枚おろし」で、

武田さんが紹介していた本をNAVERでまとめていたのですが、

こちら
こちらも

ちょこちょここちらでもテーマに沿ってまとめたいと思います。


第1回は内田樹編です。

内田樹 wiki

内田樹 twitter

内田樹ブログ


2016年3月9日水曜日

胃カメラ&ピロリ菌駆除4

前回までその2
前回までその3


「え、反対?」

子曰く、

「私の左鼻の骨は細く縦長になっていて、スコープが入らない。
だから右鼻でやってみましょう。」

「マジかよ、左鼻。だらしねぇな」と思っていると、
右鼻に麻酔の棒が突っ込まれる。

「苦い」
2回目。

実はこの時点で、私は気付いていたんです。
生まれてこの方、毎日鏡で自分の顔を見てきたんです。
私の顔は別に左だけ潰れているわけではないのです。
でも、口には出せなかった。。。



「絶対、右鼻も細いでしょ。」



先生「じゃあ入れてみましょうか」
いたたた…もちろん入りませんでした。

ありがとう先生、本当は分かってたんだろうけど、
時間かかるの承知で右も確かめてくれたんですよね。

先生の優しい人柄がよく分かります。
全部骨のせいだ。


さあ、どうしよう。


休みの日に、わざわざ縁もゆかりない竹芝まで来たわけで。
何も得るもの無しでは帰れないわけで。

父さん、もうあれしかないわけで。


先生「口から入れてみましょうか」


…ふっ、そうなりますよね。


結局口から入れたところ、大層げーげーして、
涙目で「迷惑かけてすいません」と先生と看護師さんにお詫びしてきました。


先生は喉の反射強めの私に合わせて非常にゆっくりと対応してくれたし、
看護師さんは胃カメラ中、気遣って優しく背中をさすり続けてくれました。
看護師さんの手って、本当に癒し効果がありますよね。不思議。


繰り返しますが、私の細い鼻が悪いだけです。
みなさんも自分の鼻の骨が細いかどうかなんて考えたことないと思います。

もし、鼻からできないときに、それでも安心してできるクリニックとして、
私は東京ベイクリニックさんを推させていただきます。

東京ベイクリニック
こちらも


前の日の夜からご飯食べてなかったので、
浜松町までの途中で食べた小諸蕎麦が染みた。


あと最近ピロリ菌の予防運動が流行ってるのかな?
堀江氏が動いてるとか。

ホリエモンドットコム

これ簡易検査キットの精度管理とかどうなってるんだろう。
偽陰性が出て、安心して医療機関に行かずピロリ&胃癌になった人に対する責任は?
どうせだったら知識の啓蒙と「医療機関へ行きましょう」位にするべきじゃないのだろうか。ビジネスのかほり。

どっちにしろ医療機関に行ったらもう1回検査されてもう1回お金取られて、
結局胃カメラでチェックしなけりゃピロリは保険で除菌できないんだから。

一方でピロリを知る人が増える点についてはいいのかな。まあ功罪だわな。

次からは除菌服薬編
その5


2016年3月7日月曜日

生き延びるためのラカン 斎藤環2

lecture 5
・これまで何度か出てきた言葉、「象徴界」は、シニフィアンが織りなす複雑なシステム。ラカンによれば、この象徴界の作用は、人間生活の全般に及んでいる。その作用は意識されることもあるが、無意識の部分がずっと多い。
・自分のことを鏡に映ったイメージで理解したつもりになった瞬間から、人間は「イメージ=実在物」という錯覚から逃げられなくなってしまった。どんなイメージも、それ単独では、事実として受け止められてしまいかねない。だから、それを虚構化するためには、言葉が必要である。
・最初の言葉は「存在」の代わりに、それを埋め合わせるために獲得される。「母親の不在」という現実を、「ママ」という虚構で覆い隠して安心するための手段でもある。

lecture 6
・人間はエディプス・コンプレックスを通過することで、はじめて象徴界に参入することができる。逆にいえば、この段階を経験しなければ、人間は言葉を語る存在になれない。エディプスなしでは、人間は人間になることすらできない。
・自分というものが十分にできあがっていない子どもは、欲望をあらわすにも「持つ」と「なる」の区別が曖昧。
・母親のペニスになるという幻想に、子供はながく留まることはできない。なぜなら、母親が本当は別のものを欲していることがわかってしまうからである。
・子どもはペニスの象徴(=ファルス)を作り出すことで、母親=世界におけるペニスの欠損を補おうとする。これはペニスの実存性をあきらめて、その模造品で満足しようという、大きな方向転換を意味している。象徴を獲得するということは、存在そのものの所有はあきらめる、ということと同じことを意味している。このあきらめのことを「去勢」と呼ぶ。

lecture 7
・創造界・象徴界・現実界という区分は、互いの位置関係が常に相対的に決まる。どんな認識においても、そこには言うなれば「認識のモード」として、この三界区分が存在する
・「連続性」と「切断性」も同じこと。連続が切断をみちびき、切断が連続を基礎づける、というわけだ。こういう心の二つの「極」は、まさに「去勢」によってもたらされるのではないか。

lecture 8
・鏡に映し出されたイメージの力を借りて、子どもがイメージをはじめて持てるようになる時期のことを鏡像段階とよぶ。

生き延びるためのラカン 斎藤環1

その1の更新から1か月。ひーっ、時が経つのは早い。汗







2016年3月6日日曜日

今後の目標

3月は全力でブログ更新します。

4月から資格試験の勉強始めます。
12月の試験での合格を目指します。

この間、ブログは主に勉強の復習メモになるかも。
本は毎日読み続けます。月3冊くらいは更新したい。
公益財団法人 日本医療保険事務協会

あと、11月にクラリネットアンサンブルで演奏する予定。

2017年度も忙しくなりそうです。

業界紙と自分のやっていたこと

仕事が山を越え、今日は休日だったので、

ずっと溜まっていた業界紙を読んでいる。


ここ数か月の自分の関わってきた仕事が、

マスコミにどう取り上げられていたのか眺めていると、

客観的にどう捉えられていたかが分かって面白い。


また、自分が関わっていた部分が、

医療膨大な問題の中のごくごく一部であったことが良くわかる。


「目の前のことに忙殺されるな」

それが一つの結論かもしれないが、

それが一番難しいことかもしれない。


今日から全力で再開いたします。

2016年3月5日土曜日

平成28年度診療報酬改定の説明会

昨日厚生労働省において平成28年度診療報酬改定の説明会が行われました。


昨年来、中医協の資料をまとめていましたが、一旦お休みになりそうです。
【平成28年度】中央社会保険医療協議会(中医協)総会資料まとめ【診療報酬改定】
仕事のときに使いやすいなどのお声を頂き大変嬉しく思っております。



4月からまた新たな診療報酬でスタートしますが、

今日から早速仕事に取り掛かっている方々もいらっしゃると思います。

関係者各位、日本の医療のために頑張りましょう。

2016年3月4日金曜日

読みたい本 追加

追加




強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話
こちらも
この話読んだことありますか?

前に読んで、たまに読みたくなるんです。

前はネット記事でしかなかったんですが、

本が出たようなのでポチっておきました。

いずれまとめます。

芳林堂も破産、書店閉店が止まらない日本--書店復活の米国との違いとは?

芳林堂も破産、書店閉店が止まらない日本--書店復活の米国との違いとは?
こちらも

こんな記事がありました。

アマゾンやら電子書籍、漫画喫茶や漫画レンタル。

従来型の本屋ではもう太刀打ちできないですよね。



芳林堂には学生時代世話になったので少し悲しい気持ちですが、

先日もメールの件を書きましたが、

人も従来型から進化できないと取り残されると肝に銘じて、午後も頑張ります。

2016年3月3日木曜日

酒は朝に飲めby北条氏康

かの小田原城主、北条氏康の格言です。


最近午前様で仕事から家に帰って、

以前の大河ドラマの「風林火山」を一話ずつ観るのが楽しみなのですが、

その中で松井誠さん演じる北条氏康がこのようなことを言っていました。


「晩の酒はつい度を過ごし身を損なうおそれがある。

日の始まる朝方の酒は慎みが持てる。ほどよい気栄えも生じて良い。

左様な心がけで飲めば酒も益になろうというものじゃ」


どうやらこの逸話は本当らしい。

医療関係者の端くれにいると、

朝酒=アル中の兆候というイメージがどうしてもある。

しかし、要は心持ち次第で、慎みを持てば朝でもOKということだ。

そういう慎み深い心を持ちなさいということですね。


まさにそうだなと思って観ていた。

まぁ、その右手には日本酒の入ったお猪口を持っていたが…

見習います…



最近は福岡県の山口酒造の「庭のうぐいす」というお酒を飲んでます。

山口酒造HP

デザインかわいいし、お洒落でしょ。美味しいよ。

こちらもクリック