2017年2月24日金曜日

ぼくのマンガ人生 手塚治虫

個々の作品の話より、手塚治虫がどういう人かということを、自身の考えと周囲の人の証言から明らかにするという本。
戦争体験が大きいようです。医学博士って知らなかった。
独自の教育観も面白かったです。

◆1945年大阪大学付属医学専門部入学
◆1961年医学博士の学位をとる
◆甲虫とチョウがとくに好きで、とってきては標本にしていた。そのときに、自分の名前と近いので気に入って、「オサムシ」というペンネームにした。
◆昭和19年6月に昭和新山という火山が爆発した。札幌を空襲するのに、B29は昭和新山の明かりをめがけて行って、そこから角度を変えて札幌へ行くらしい。
◆「生命の尊厳」は僕の信念。作品の中にはこのテーマがくりかえし出てくる。
◆「鉄腕アトム」が代表作と言われて、それによって未来は技術革新によって幸福を生むというようなビジョンを持っているようにいわれ大変迷惑している
◆バリエーションとして自然破壊への警告や反戦としても描いているので、色々な作品を描いているととられがちだが、根本的にテーマは同一
◆患者の立場から言えば、医者に助けてもらいたいということは、だれだってそうです。僕は患者の立場からどうしても言いたいのは、肉体的に助けてもらうのではなくて、死ぬまでの人生を医者の立場からサジェスチョンしてくれないかということです。つまり、一種の精神的な援助をしてほしい。それが今後の医者の大きな務めになるのではないか
◆ミッキーマウスとアトムはちがうではないかと言われるのですが、やはりすごく影響を受けているのです。ミッキーの指は4本なので、鉄腕アトムもはじめのころは4本でした。なぜ4本かと言うと、ミッキーマウスがそうだったからとしか言いようがありません。
◆なぜ4本かということについては、後にディズニー自身に聞きました。すると、「5本描いてアニメーションにすると、動かしているうちに6本に見えるからだ」と言うのです。四本に描いて動かすと、5本に見える。これは目の錯覚なのだけれども、そういうわけで4本にしたのです。
◆赤ん坊は自分たちよりも偉い。自分たちが死んだ後もその赤ん坊は世の中に生きている。次の時代を見ることができる。一種の未来人なのです。
◆ぼくたちが若いころは、国際社会の中で孤立していたのです。それが40年の間に、こんな立派な国になってしまった。いわば成り上がりです。みなさんが生まれたときにはすでに立派だったかもしれませんが、ほんのわずかのあいだに発展した国なのです。これをよく覚えておいてもらわないと困ります。
◆大きくなってからは、少なくとも2つの希望を持ち、2つのことをつづけることです。色々な条件で1つが挫折することになっても、もう1つは残ります



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