2016年5月8日日曜日

野村の流儀 野村克也

この人はどこでも成功する人だったんだと思う。
感銘を受けて他にも本を一杯買ってしまった。


第1章
◆プロは技術的な限界を感じてから、本当の戦いが始まるのだ
◆未熟者にスランプはない
◆プロセス重視なくして、真のプロは生まれない
◆「敵に勝つより、もっと大事なことを忘れてはいけない」と言い続けてきた。それは「常に自分をレベルアップすることを忘れるな」ということ

第2章
◆コーチは言葉で説明するもの。現役時代、感性だけでやっていた人は苦労する
◆監督にとって、決断は常に賭けである。賭けには根拠が必要
◆人を判断するときは決して結論を急がないこと
◆”無心、無欲で行け”だけではなく、的当て投法という具体論こそ必要
◆仕事としての野球を、自分の人生、社会とどう連動しているかを認識し、それを伝えなければ、真のリーダーにはなれない
◆しつけの目的は、自分で自分を支配する人間をつくること
◆選手が自分の考えた方法では解けない問題にぶつかったとき、はじめてコーチの出番がくる

第3章
◆私は情にもろい。だから選手、コーチと一切食事には行かない。いざというとき、切れんからな
◆重荷があるからこそ、人は努力するのである。重荷があるからこそ、大地にしっかりと足をつけていける
◆仕事はいくらでもあるけれど、「伊東(旧姓)沙知代」という女は世界に一人しかいない

第4章
◆土壇場を乗り切るのに必要なのは勇猛ではなく、冷静な計算の上に立った捨て身の精神
◆勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
◆データはゴミにも薬にもなる
◆おまえたち、意気込みだけで勝てるならこんな楽なことはないよ。敵も日一日と進歩しているんだよ。おまえたちも変わらなくてはダメだ。進歩とは変わることなんだ
◆君らの仕事は、いつも言っているように勝つことだ。職業はプロ野球選手だが、仕事は勝つこと
◆あと一歩の努力

第5章
◆9つのポジション、9つの打順にはすべて役割がある
◆ベンチで笑いを提供する選手には、たとえ試合に出場しなくても、それなりのプラスの点が与えられた。代打で一安打するのと同じくらいの価値があった
◆感謝の心が向上心を育み、信頼や絆につながっていく


第6章
◆捕手は頭の中で完全試合を描く。だが現実はそうはいかない。理想と現実のギャップを埋めるボヤキこそ、捕手の必須条件

第7章
◆人間は、恥ずかしさという思いに比例して進歩するものだ
◆極秘事項は、どんな親しい友人にもしゃべってはいけない。自分の口から漏らしたことは、必ず広がる
◆朱に交われば赤くなる。人間、その立場になると朱に染まって赤くなる。だから色を選ばないといけない
◆人間、何の職業であろうと、ごめんなさい、ありがとうを口にするのにこだわりをもつべきではない。「すみません」の効用は、後に続きそうな言い訳を自動的に断ち切る点にある
◆自分だけが思い込んでいることは、個性でもなんでもなく、ただの「独りよがり」である
◆35歳を超えて敵がいないということは、人間的に見込みがないことである

第8章
◆「どうするか」を考えない人に、「どうなるか」は見えない
◆良い仕事をするには、「己を知ること」が大切。そのうえで、さらに相手を圧倒する何かを考えることが大事
◆「やるだけのことはやった」というのは、限界を超えたあと、どれだけやったかということではないでしょうか
◆プライドは自分でコントロールして初めて価値があるもの。あるときはプライドを捨てなくてはいけないし、あるときはプライドによって自分を保たなければいけない
◆自分の未完成を知りながら完成に向けての工夫努力をしない人間。
この人たちは自分の働く世界を舐めているのである。
日本のプロ野球も産業界も、一見甘そうに見えながら、
舐めてくる人間の存在をいつまでも許すほど甘くない。
自分を限定してしまったら、たとえ彼が二十歳であろうと老人と変わらない。
◆60歳を過ぎて地味な服を着ていたら、地味な仕事しかできん。ヴェルサーチとかバリッっと着ていたら端から見て何かやってくれそうな気がするやろ





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