2016年5月21日土曜日

千のプラトー ジル・ドゥールズ フェリックス・ガタリ その1

勉強会の課題図書。
名前は聞いたことがあったんですが、初読です。


勉強会前に序章を読んだのですが、難しい。汗
何とか追いつけるようにまとめてみます。


◆測定可能なもろもろの線や速度は、一つのアレンジメントを形成する。本とはそのようなアレンジメントであり、そのようなものとして、何者にも帰属しえない
◆本には対象などというものもない。アレンジメントとしての本は、それ自体他のさまざまなアレンジメントと接続され、他のさまざまな器官なき身体にかかわるだけ


◆本の第一のタイプは、根としての本。樹木はすでに世界のイマージュである、あるいは根は世界としての樹木のイマージュである
◆本は世界を模倣するのだ、芸術が自然を模倣するように。
◆この手法は自然がなしえないこと、あるいはもはやしえなくなったことを巧みに成功させる。1が2になる。


◆側根システム、またはひげ根のシステムは、本の第二の形であり、これは現代の人々が好んで援用するものである。
◆世界はその軸を失ってしまい、主体はもはや二分法を実行することさえできないが、しかしより高い統一へ、両義性によるものか多元的決定によるものか、とにかくより高い統一へと、そのたいしょうのじげんに対してつねに補完的な次元において到達する。
◆世界は混沌となってしまった、けれども本は世界のイマージュ、つまり側根としてのの混沌=秩序宇宙であり続ける。根としての秩序=宇宙である代わりに。


◆〈多〉、それは作り出さねばならない。
◆設定すべき多様体から一なるものを引くこと、nマイナス1で書くこと。このようなシステムはリゾーム〔根茎〕と呼ばれうる
◆リゾームの特徴
・1.2 連結と非等質の原理
  :リゾームのどんな一点も他のどんな一点とでも接合されうるし、接合されるべきものである。
  :特性のひとつひとつが必ずしも言語学的特性にかかわりはしない
  :もろもろの記号の体制とそれらの対象との間に根本的な切れめを設定することはできない
  :ヴァインリッヒ「母国語というものはなく、一個の政治的多様体における一個の支配的言語による権力奪取があるだけだ」
・3.多様性の原理
  :多様性には主体もなければ客体もなく、たださまざまな規定や大きさや、次元があるだけで、多様体が性質を変えないかぎり成長しえない
  :われわれは測定の諸統一を持たず、単に測定の多様性あるいは変動性を持つだけ
  :逃走線は多様体が実際に満たす一定数の有限な次元の現実を示すと同時に、多様体がこの線にしたがって変容することなしには、どんな補完的次元も不可能であることを示し、そうした多様体を、同じ一つの存立平面あるいは外在性の面の上に平たくする可能性と必要性を示す
  :本というものの理想は、すべてのものをこのような外在性の面の上、ただ一つのページの上、同じ一つの平面の上に広げることであろう
・4.非意味的切断の原理
  :諸構造を分かち、あるいは一つの構造を横断する、あまりに意味をもちすぎる切断に対抗するもの
  :脱領土化の動きと再領土化の過程とが相対的なものであり、絶えず接続され、互いにからみあっている
  :二項のうちの一方の脱領土化ともう一方の再領土化を保証し、二つの生成変化は諸強度の循環にしたがって連鎖をなしかつ交代で働き、この循環が脱領土化をつねによりいっそう推し進める
  :進化の図式は単に、分化の度合の最も小さいものから最も大きいものへと進む樹木的血統のモデルにしたがって作られるばかりではなくて、異質なものに直接働きかけ、すでに分化した一つの線からもう一つの線へと飛び移るリゾームにしたがって作られることになろう
  :血統による病や、それ自体を後の血統に伝える病によってよりも、多形態的かつリゾーム的な流感(*ウイルスなどなど)によって、われわれは進化し、かつ死ぬ。
・5.6 地図作製法および複写術の原理
  :リゾームとは地図であって複写ではない。
  :地図が複写に対立するのは、それがすべて、現実とじかにつながった実験の方へ向いているから
  :リゾームのいちばん重要な性質の一つは、つねに多数の入口を持つということ。これはつねに「同じもの」にもどる複写とは正反対
  :複写はすでに地図をイマージュに翻訳し、リゾームをすでに根や側根に変容させた。複写はその軸でえある意味性と主体化との軸にしたがって、もろもろの多様体を組織し、安定させ、中和させた。リゾームを生み、構造化したのだ。




時間がないのでここまで。汗
残りは追記します。




その2 序リゾームのつづき







0 件のコメント:

コメントを投稿