瀧本 哲史 著
元外資系コンサル、投資家で京大の先生の著作。
「一般教養」という科目は本来「リベラルアーツ(自由になるための技術)」であるべきというお考え。
一時期流行っていましたが、当時読む時間がなかったので読みました。
気になったところをまとめます。
具体的なメソッドを書いちゃうと営業妨害になるので、本を読んでみて下さい。
ディベートの手法を普段の思考方法として使用するという趣旨。
ビジネスマンなら無意識にやって「いそう」な事なのですが、
実は中途半端に行っていそうな人が多く、改めて意識できて良いと思います。
読んで満足するだけではなく使えそう。
とてもシンプルで実践(戦)的です。
この考え方を癖付ければ相当役に立ちそうです。
○これからの時代、エキスパートの価値は暴落していく
○物流の専門コンサルは、全てを物流の問題として解決しようとするが、本当に価値があるのは「そもそもこれは物流の問題なのか?」と根本的なところから問うことができること
○議論は、異なる意見、複数の意見をぶつけ合うことで、正解ではなく「いまの最善解」を導き出すためのもの。その条件として、発言内容での判断、反論を認めるものでなければならない
○不確実性の高いビジネスの世界で生き残っているベンチャー企業は、ほとんどのケースにおいて戦略をころころと変えている
○メリットの3条件
①内因性(何らかの問題があること)
②重要性
③解決性(問題がその行動によって解決すること)
○デメリットの3条件
①発生過程(論題の行動を取った時に、新たな問題が発生する過程)
②深刻性
③固有性(現状ではそのような問題が生じていないこと)
○デメリットを考えるときには発生過程のところでしっかりとしたストーリーを立てること
○ツッコミ上級編(ここが一番ポイントですが、本読んでみてください)
○よくあるダメなパターンは、「賛否両論だから決めない」こと。問題を先送りすることが情報をコントロールする人の狙いだったりする
○帰納の大きな欠点は、いくら個別の事例を挙げたところで、結論が絶対に正しいとは言えない
○相関関係と因果関係の混同
○ディベートの重点は、自分の主張を無理やり通そうとする人に反論すること
○メリットの3条件のうち、一つでも潰されればそのメリット全体が崩されることになる
○ディベート思考は、客観を経て、主観で判断する手法
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