2016年1月17日日曜日

生命保険の罠 後田 亨 1

生命保険の罠
後田 亨

凄いぶっちゃけてる本。
Amazonの評価も良いのが分かる。
みんな本当の情報を欲している。
ただ、情報を得てもどうするかは本人次第だけど。



まえがき
○大量のCMを流して保険会社が売りたがるのは、「会社にとってメリットが大きな保険」であるはず。少なくともお客様にとって「いいことずくめの保険」であるはずはない

第1章
○投資信託の販売手数料は通常0ー3%程度。加えて年間1.5%前後の「信託報酬」を客は負担する。保険料に含まれている「経費」は約30%と言われている
○お客様には保険について知らな過ぎる。「知らない」という自覚も「保険会社に好きなようにお金を払わされてしまう」ことも、薄々わかっているはず。しかし、「では、どうする?」という問いから逃げていないか?
○「保障は一生続き、保険料が上がることはありません」というアフラックのこの商品は、「男性ならば106歳まで生きる」という前提で作られている。保険料はその均等割りであるので、変わりようがない
○「60歳からの保険料が半額になります」という案内に、「ただし60歳までの保険料は、その分高くなります」というひと言を加えると、お客様にとっての払い込みのメリット・デメリットが明確になる
○保険料の払い込みが途絶えて、保険の効力がなくなった契約というものがあります。お客様は保険料を、現時点から保険の効力がなくなった時期まで遡って払い込むことで、契約を「復活」させることが可能です

第2章
○仮に3年後の「お祝い金」が15万円ならば、保険会社は、返金用のお金を、1年間の保険料を5万円上乗せしてお客様からいただいておくだけの話です
○もともと、あらゆる保険商品は、会社が損をするようにはできていません。あらかじめ、お客様の死亡率は高めに、会社経営にかかる経費は多めに、市場金利などは低めに見込んで保険料を設定しているからです。
○「2階建ての構造」に加えて、入院料等に備える保険など、各種の「特約」が束になった「パッケージ商品」は、お客様のの思考停止を誘います
○「定期特約つき終身保険」に加入したお客様は、自分が契約した保険は、あくまで一生涯続くものと考えている。実際は、例えば40歳で3000万円の保険に入った人は、100万円程度の終身保険と、60歳までの「定期特約」という期間限定に入っていて、生涯3000万円の保険に入っていると錯覚していることがほとんど
○必要な特約を、必要な期間の分だけ付加することができて初めて、いろんな商品をまとめたパッケージ商品の良さが引き出せる
○基本的に保険はパッケージ商品ではなく、バラ売りされているものにするべきだと思います。何より、わかりやすいからです。

その2

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