その5
ラストです!
第6章
◆場の中にいるということの中には、ある安定性がある。
◆一般的な安定性というものは、
◆この安定性を基本的確実と表現しても、
◆今あることやこれから起こることについて、
◆基本的確実というのは、危険をはらんだこの世界で、
◆他者から必要とされていることが必要であり、
◆内面的なものと外面的なものの間に大きな差が出てきて、
◆私たちは基本的確実性を確立するためにケアするのではなく、ケアを中心にすえた生がこの安定性を持つ
◆現在生きている状態で十分であるということは、まさしく、生きることがある時点で完成するものではないという性格を物語っている
◆私たちの生が根本的に否定されたり、生きる過程が十分でないとされたりする経験をいくつか積むと、今度は逆にその経験が、では十分であるとは一体いかなる常態かということを示してくれる
◆もし私たちが偽ってほんとうの自分の姿を見せず、自分以外のものに見せかけようとすれば、やはり生きることの過程は、私たちにとって十分なものとは感じられない
◆ケアとは、それを実践することによって絶えず新しくなり、発展していく
〇了解性
◆了解性とは、私の生活に関連しているものは何か、私が何のために生きているのか、いったい私は何者なのか、何をしようとしているのか、これらを抽象的なかたちではなく、毎日の実生活の中で理解していくこと
◆了解性は、私たちが何かあるものに帰属しており、かつ、何者かから、あるいは誰かから自分たちが特別に必要とされているという感じをともなっている
◆了解性は、自分自身によって理解されケアされているという私自身の感じと密接に結びついている
◆了解性が、この世界の中で心を安んじている状態を示すという意味において、私たちは物事を支配したり、説明したり、評価したりすることによってではなく、まさにケアすることとケアされることをとおして、はじめて究極的に心を安んじることができる
◆了解性は、存在の持つはかり知れない性格を排除するのではなく、むしろ私たちがもっとそれに気づくようにする
◆生きる中での単純化というものは、生を浅薄にするよりも、成長させ意味づける働きを持つ”場の中にいる”こととともに生じてくる
◆自律ということは、私が自己の生の意味を生きることである。それは、私が生きている社会的・物質的条件によって設定されたある範囲の中で、私が自分の思うままに生きることを指すからである。
◆自分自身の生を生きるためには、私はケアすることと自分の生に対し責任を持つこととをとおして、私の生を自分自身のものとしなければならない
◆そもそも私は、最初から自律的であるわけではない。自律とは、成熟とか得がたい友情の深まりと同じく、ひとつの達成なのである
◆あるものに対し深く全一的に自分を投入することがなければ、人は自分自身であることはできない。私が自己の生の意味を生きるといえるのも、私がある対象に依存していればこそである
◆むしろ他から必要とされたり、他に身をゆだねるような何かがあるときに、そちらの方こそ自由だと感じる
◆私の方向性というものは、他者の成長によって大体のところ決定されているのではあろうが、私はほかならぬ私自身を、私の行為を始動する者、また私自身の人生に対し責任を持つものとして感じている
◆方向性というのは、私の生活の中から自然と姿を現すものであり、私に対し、外から前もって決められていたり、強制されたりするものではない
◆自分以外の他者の成長と幸福を、私自身のそれと同一化するからこそ、自己の拡張というものがある
◆退屈な状態においては、現在というものはあたかも砂漠のようであり、成長するものは何もなく、貴重なものもない。
◆自立は自己理解を前提とする。その理解がないと、結局、自分が自分の障害となってしまい、どうどうめぐりするしかない
◆”場の中にいる”ことにより、私は人生に十分没頭できると同時に、私たちの社会に広く存在している成長を妨げるような生き方から自由でいられる
◆私が他者から受け取るのは、自分が与えているから
◆感謝というものは、私が受けた恩恵に対して感謝の気持が表現されるまでは、まだ不完全な状態にある
◆自己の生の意味を生きるということの根底的な性質は、くしくも、生の尽きせぬ深みを限りなく知ることに通じている
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