2017年1月30日月曜日

人に強くなる極意 佐藤優 その1

まえがき

◆2014年、日本版NSC(国家安全保障会議)が創設される。新聞やテレビなどでは、NSCが情報収集分析や危機管理に従事する機関であるかのように報道されているが、それは大いなる誤解。◆NSCは、日本が戦争を行うか否かを政治的に判断するための機関


第1章

◆温厚に見えた人が、突然人が変わったように怒りだしたら、その瞬間は何かに憑依されたような状況になっているから、理屈で説明しようとしても無駄。雷と一緒でとにかくその場から逃げる。
◆猫だけじゃなく他の動物でも、危機的な状況になると仮死状態になるものもいる。ウサギなんか思いっきりつかんだらり落としたりしたら死んでしまう。なぜかというと、肉食獣に捕まったらウサギは絶対に助からない。そこで、捕まった時点で苦痛を感じないために自ら心臓を止めてしまう
◆上司が怒っている場合、どの怒りなのかをまず冷静に判断しなければならない。神がかり的な怒りなのか、あるいはフリーズさせるための怒りなのか、はたまた戦略的でお芝居の怒りなのか。
◆嫌われていたその主席事務官のおかげで、課員は課長から直接怒られたり咎められたりすることはなかったし、課長の方も課員にきつくあたる必要がなかった。自ら悪役になって、課の防波堤になっていたわけである。

◆役人たちは常に相手を見ながら行動する。政治家に対してもこいつはこの程度で騙される奴だ、この程度ならごまかして大丈夫となると、そういう態度で臨んできかねない。相手の足もとを見るというか、値踏みをする
◆役人は基本的には政策を自分たちで変える事はできない。彼らは法律に従ってその範囲内で行政を動かしているので、それ以上の権限を持っていない。
◆役人だけでは1つの案件がなかなか前に進まないという事態が起こる。そんな時に必要なのが鶴の一声。
◆政治家が明言すると、役人は外圧の存在にかこつけて、ようやく動き出すことができる。

◆細かい事務的なことこそ、しっかりやらないと大変な事態に陥ってしまう。
◆致命的なミスと言うのは、実はこういう初歩的で事務的なところから生まれる。

◆最近は職場で本気で怒る人が少なくなった。一見穏やかで良さそうだが、僕からしたら少し怖い。怒らない代わりにそういう部下には仕事を与えない、徹底的に無視する。どうもそういう方向に行っているのではないか。
◆怒って大きな声を上げるのは1年に1回あるかないか位がちょうどいい。
◆最も避けるべきは、自分の立場を盾にして自分より弱い立場の人間に怒りをぶつけること。例えば出入りの業者であるとか、派遣で来ている人とか、そういう立場の弱い人に、自分の立場の強さを背景に怒る事は絶対に避けるべき。

◆ニーチェは処女作『悲劇の誕生』と言う本で、「悲劇を見ることによって観客は自分たちの内面の不条理やそこからくる悲劇的な結末を消化する。それがギリシャ悲劇の目的であり、ひいては芸術全体の目的でもある」というようなことを述べている。
◆日本の能もまた、そのような怒りや悲しみを昇華すると言うストーリーが多い。


つづき
その2



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