2017年9月13日水曜日

読了した手塚治虫漫画の備忘録 2

前まで
その1


その2です。

ファウスト


前半は手塚流に解釈したファウスト。
後半はファウストをさらに咀嚼し、日本を舞台にした「百物語」。
(kindle版は後半が違う作品だそうなので注意!!)



前の罪と罰と同様に、原作を読んでないままに読んでしまった。
でもやっぱりゲーテ!!と構えて読むより、とっつきやすく、ストーリを純粋に楽しめる感じだと思う。

最後の長谷川つとむ氏の解説が、とても的確かつ作品の位置付けがよく分かるので、買った場合は絶対読んだほうがいい。

どちらかというと後半の百物語のほうが好きかな。
最後がとても切ない。

「あなた男でしょう。ひとつくらいののぞみ、あなた自身で解決できないの?」

「はたらいても国につくしても、よろこんだりとくするのは殿様だけだ」
「あなたはせいぜいくらいがあがるだけね」

ファウストって拳っていう意味らしいよ。
どおりでblood thirsty butchersのジャケットが拳だったわけだ。


ブッダ


ブッダの生まれる前から死ぬまでのお話。
いくつもの場所、長いスパンを描いたまさに大河ドラマ。

ブッダは1発で悟ったわけではなく、
悩んで悩んで、悟った!と思っても悩んで、
最後。。。

よくこんなの書けるよなあ。

生まれながらに持ち合わせた「身分」に左右される人の運命が悲しい。
人権とかマジで無いからな。

手塚さん独特の「茶化し」が、
すこぶる重いテーマを軽やかに進めていくのがいい。

仏教を勉強しようとか、そういう観点で読む本では無いと思う。



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