2017年6月6日火曜日

読了した手塚治虫漫画の備忘録

最近、馴染みのの古本屋さんで、
手塚先生の漫画を色々と買っているので、
読んだ漫画を備忘録的に記録していきます。
最近ワンピースの同じ巻を2つ買ってしまったので。苦笑

青いカバさん、いつもありがとうございます。
青いカバ HP

↓↓↓以下、読んだ作品。順次更新。

奇子


鉄腕アトムの手塚治虫のもう一つの顔「黒・手塚」。
読んでるこっちの心に、凄いダメージを受けてしまう。
フィクションなんだけど、戦前後の地方の田舎では本当にありそうなリアルさが凄い。
凄いよ手塚さん。

日本発狂



「ちょっ、ちょっと待ってくれ。どんどん死んでいく…と言ったね。君のいる世界で死ぬとどうなるんだい」
「もちろんそっちの世界で生まれるんですよ。いまそっちはベビーブームでしょう。世界の人口がどんどん増えているでしょう。それはこっちで大量に戦死していくからです」
「そ、そ、そうするとそっちの世界で死ねば死ぬだけの数がこっちじゃ生まれてくるわけか」
「こちらも手不足です。戦闘員が足りないようでして。ですから、そっちの世界からどんどんつれてくるんです」

この手塚先生の世界観ね。

きりひと讃歌


作品の力が凄過ぎて放心状態。4時間映画を見たような気分。
風土病の研究という公衆衛生学的な話しも出てきて、
さすが医学博士の手塚治虫先生。

「生命に対する問いかけは、全ての作品に共通するテーマ」
と言っていただけあって、重厚に織り交ぜられておりました。

宗教に興味のある方、医療従事者は是非。
きりひとが「キリスト」からのインスピレーションというのは言うまでもありません。

罪と罰


罪と罰は原作読んでからの方が良かったかなー。
アマゾンのレビューは賛否両論。

罪と罰の他に、珍アラビアンナイトとレモン・キッドが収録。
個人的にはレモン・キッドの、回想的に「全く同じシーンをもう1回描く」っていうのが、
マンガでは相当画期的な手法だったと思った。

テレビドラマで言うと、謎解きした後にもう1回冒頭シーン流すみたいな。
もう意味が分かってるから、「あぁ、そういうことか」みたいな。

「そういうことだったのか!」
の一言で終わりにしてしまうのが昨今のマンガだと思う。
もう1回同じ絵を繰り返すことで、効果を出してるんですよ手塚先生は。
凄いと思う。是非読んで見て下さい。

リボンの騎士


いたずらな天使チンクの仕業で、
女の子の心と男の子の心の両方を飲んだサファイア。

偶然の重なりで、女の子として生まれたにも関わらず、
王子として育てられることに。

性別とは何か?
心を抜かれ戻され、めまぐるしく変わるサファイアの性別。

こちらの性別として生きたいのに、
社会からの期待でもう一方の性別を押し付けられる苦悩。

封建社会で男性から権利を勝ち取る女性たち。

漫画だし凄くライトに書いてあるのに、
ヘビーな深読み要素がちりばめられているのは流石です。

火の鳥



1巻読了。
ついに超長編を読み始めてしまった。
作品の力が凄いわぁ。

kindleではまとめ買いより、何故か1巻ずつ買った方が安い。

◆虫たちは自然が決めた一生のあいだ、ちゃんと育ち、食べ、恋をし、卵を産んで満足して死んでいくのよ。人間は無視よりも魚よりも犬や猫や猿よりも長生きだわ。その一生のあいだに生きている喜びを見つけられればそれが幸福じゃないの?
◆ナギおれはな三十年間ヒミコさまに仕えてきた。ちょうどおまえみたいにただ一心に忠節を尽くすことで…三十年も人生を棒にふってきたんだ。そして…何が残ったと思う?おれのばかさかげんだったよ。
◆神話に出てくるニニギノミコト天からタカチホの山にくだった神の子ということになっているが、ほんとは大陸からわたってきた遊牧部族の首領のようなものだったというのである
◆女が化粧でばけるのはなにもみにくさを美しく見せるためだけじゃないのよ。その反対のこともあるのよ。
◆学者の説では大陸からきた騎馬民族のうちのだれかがそれまでの日本の原住民を征服してヤマトに国の都をつくったのだという

読了。火の鳥2巻未来編。
ヤバイ。
AI、核、生殖医療、哲学、示唆多過ぎ。
1967年作って凄いなあ。


◆地球はあなたがたから見れば大きすぎるからよくわからないのも無理はありません。たとえば細菌だってその寄生している生きもののからだを生きていると思わないでしょ
◆人間が…自分のつくった機械のために規制される…そん
なことが…もうこれ以上あってはならん…
◆この地底何億の人間がせまっくるしい地下都市に住んど
る。しかもくだらん電子頭脳に支配されて!そのほうがあわれだとは思わんか?
◆ロックくん、あと一時間で戦争か?なぜ機械のいうこと
など聞いたのだ!なぜ人間が自分の頭で判断しなかった、ええっ

◆宇宙は…結局「生きもの」の一部なのか。その「生きも
の」ってなんだ?
◆生きるということは…なんて不自然なものなんだ。なぜ
おれは生きものの業を背負って苦しまなければならないの
◆イヤダイヤダわたしゃそんな下等動物じゃない!!死ぬ
のがこわいんだ助けてくれェ
◆「でも、今度こそ」と火の鳥は思う「今度こそ信じたい

3巻ヤマト・異形編
3巻は話として面白い。
ので、あまりネタバレにならないように割愛。

4巻鳳凰編
これは凄いわ。漫画って凄いわ。
何で死ぬのか?命の重さとは?

◆海ってなあつめたいもんだ。あれだけ魚がいながら何日も何日も白魚一ぴきすらとれねえことがある…そんなときゃ漁師はいつまでもじーっと待っているんだ。ひもじい腹かかえてじーっと待っているんだ…魚がとれるのをじゃねえ!死にたくねえから待ってるんだ
◆おまえさんは人間を何人も殺した。だが人間も虫も命の重さにおいてはおなじ…その真理におまえさんは気がついたのじゃ
◆国分寺が全国に立ちりっぱな大仏がつくられる…みんな政治のためだ。お上が庶民に重い税を払わせだまって従わせるために…仏教を広めてごまかしているんじゃよ。どうだがっかりしたか?
◆虫魚禽獣死ねば…どれもみなおなじ!人が仏になるなら…生きとし生けるものはみな仏だ!生きる?死ぬ?それがなんだというんだ。宇宙のなかに人生などいっさい無だ!ちっぽけなごみなのだ!


アドルフに告ぐ


もう鬱展開過ぎて読んでて辛いんだけど、
戦争って、こういうもんだよなと思った。
あー嫌だー。でも名作。

前に読んだこれ。
手塚の空襲体験が書かれているんですが、
4巻にこの辺が強く描かれていました。


ユフラテの樹



デスノートの原型のような話。

権力とは一つの超能力であり、
それを持つことでの全能感や優越感は人を道から逸らせていくと感じた。

自分の意思や指示で誰かが死ぬ。
それはもはや物理的に裏付けられた超能力ですよね。

主人公が段々ヒトラーのような独裁者になっていくと感じていたら、
やはりその路線を描きたかったように感じた。

◆文明の重みでいまや人間はほろびかかっているのだ!これいじょう進化したら地球はどうなる?
◆「わるいやつ?わるいってなに?あなたんちにはわるくってもほかの人にはそうじゃなかったかもしれないわ!」
「あいつは悪人さ。」
「あなたにとってわるければだれでも殺したっていいの?あなたのひとりよがりじゃない?」
「すんじゃったことだ。もんくいうなよ!!」


続き
その2


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