2015年8月14日金曜日

8/14のメモ

サメ、流行ってるんですか。


今日のメモです。

プロテアソーム (proteasome)
・タンパク質の分解を行う巨大な酵素複合体
・真核生物の細胞において細胞質および核内のいずれにも分布
・ユビキチンにより標識されたタンパク質をプロテアソームで分解する系はユビキチン-プロテアソームシステムと呼ばれ、細胞周期制御、免疫応答、シグナル伝達といった細胞中の様々な働きに関わる機構である
・この「ユビキチンを介したタンパク質分解の発見」の功績によりアーロン・チカノーバー、アブラム・ハーシュコ、アーウィン・ローズの3人が2004年ノーベル化学賞を受賞した
・26Sプロテアソームを阻害するボルテゾミブが、血液癌の一種である多発性骨髄腫に有効であることが報告され、抗癌剤として臨床応用されている

ボルテゾミブ
・ボルテゾミブのホウ素原子が26Sプロテアソームに高親和性かつ特異的に結合する。通常、この酵素はユビキチン化された蛋白質を分解することで各種蛋白質の機能発現を制御し、同時に異常な配列な蛋白質や立体構造が変則な蛋白質を排除している。
・前臨床並びに臨床試験の結果、プロテアソームは骨髄腫細胞の不死化に関与しており、固形癌の培養細胞及び異種移植片での実験結果も同様であった。
・様々な要素が関与していると思われるが、プロテアソームを阻害することでアポトーシス促進性因子の分解を阻止し、腫瘍性細胞のプログラム死を誘導していると思われる。
・近年、ボルテゾミブはプロテアソームにより産生される細胞内ペプチドの量を急速かつ劇的に変化させる事が明らかとなった。
・細胞内ペプチドの一部は生物学的活性を持つ為、ボルテゾミブに拠るペプチド量の変化が主作用及び/又は副作用に関わっている可能性が有る。

〇OS
・患者の全生存率(期間)

〇PSF 
・無増悪生存期間

PFSとOSとの違いは何か
・PFSとは、患者をいずれかの群に無作為に割り付けた時点から、その患者の癌が再び増大するか、患者が癌によって死亡するまでの期間を測定する
・OSは無作為割り付けの時点から理由を問わず死亡するまでの期間を測定する。

・癌の臨床試験におけるエンドポイントとしてPFSを用いたことに対する論議の核心は、癌の治療によって患者の生存を長らえることができない場合、病気の進行を遅らせることに意義があるかどうかという問題である。別の言い方をすれば、余命の長さとQOLのどちらが大事か、である。

・FDAは、OSが最も信頼性の高い癌のエンドポイントであるとしている。それは試験的薬剤や療法のベネフィットを直接測定するための世界的に是認された方法で、しかも、明確で、測定が容易である。
・しかしながら、臨床試験でOSを改善すると示すのは至難の業である。完了までに何年もかかり、数百人の患者を対象とした試験が必要となることも多い。

参考URL
http://blog.goo.ne.jp/cancerit_tips/e/1fba8db2e347f13e42b1ad109835a0b5

〇SVR:sustained virological response
ウイルス学的著効,持続的なウイルス陰性化

〇抗原提示細胞:antigen presenting cell; APC
・血球のひとつで、体内に侵入してきた細菌や、ウイルス感染細胞などの断片を抗原として自己の細胞表面上に提示し、T細胞を活性化する細胞。
・細胞表面上に主要組織適合抗原分子(MHC分子)を持ち、これに抗原を載せて提示を行う。
・T細胞はMHC分子上に提示された抗原を認識して活性化し、引き続いて免疫反応をおこす。
・主に皮膚、脾臓、リンパ節、胸腺に存在する。

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