2016年9月29日木曜日

人工透析 wiki まとめ2

とりあえずwikiからはこんなところで。
すげえぜwiki。

前回
その1

○血液濾過 (Hemofiltration:HF)
血液濾過法としては昭和58年2月に保険適応 
◆血液透析では拡散速度が大きな尿素やクレアチニンと言った小分子量物質の除去には優れるが、比較的大分子量である低分子量蛋白領域と呼ばれる物質除去は効率が落ちる。
◆血液濾過は、低分子蛋白領域物質の一部までの均一な除去が可能。
◆小分子量物質の除去は血液透析に遠く及ばないが、低分子蛋白領域の物質除去により血液透析では改善できない病態の改善が認められている。

◆透析ではダイアライザーが用いられるが、血液濾過では比較的に除水能が高いヘモフィルターを用いる。
◆ヘモフィルターに血液を体外循環させ大量の限外濾過液を取り出す。
◆ヘモフィルター通過後の血液に補充液を注入する方法を後希釈法と言い、通過前に注入する方法は前希釈法と言う。

◆前希釈法では入口濃度が低下し、大量の補充液を必要とするため、後希釈法が一般的に用いられている
後希釈法においては、過度の濾過速度を与えると、膜内層近傍においてファウリングと呼ばれる現象が生じ、膜固有の分子分画特性が失われるため、濾過速度設定には注意が必要である。

○血液透析濾過 (Hemodiafiltration:HDF)
◆HD(※血液透析、前回参照)とHFを同時に行う血液浄化療法
◆通常のHDでは循環動態が悪くなる患者に用いられることが多い。
◆HDよりも小分子除去にすぐれ、中分子除去はHFよりは劣るがHDよりは優れている。

○持続的血液透析濾過療法(continuous hemodiafiltration:CHDF)
◆急性腎不全の重症例や全身状態の悪い症例に対して行われる血液浄化法
◆HDFを24時間持続的に行うということ
◆患者を長期拘束をし、長時間の抗凝固薬の投与による出血のリスク、ICU管理となることが多いので面会の制限などがあるものの、少量ずつ透析を持続的に行うため、全身状態に与える影響が少なく、血管外物質の除去効率が高いというメリットがある。

○アフェレーシス(apheresis)
アフェレーシス(apheresis)とは血液浄化療法の一つ。
・基本治療は血漿交換。
・置換液を減らす目的で二重濾過法、血漿吸着療法などが開発された経緯がある。

◆血液透析は血液回路、透析モニター、ダイアライザーの3つのコンポーネントに分解するとわかりやすい。
◆まず血液透析は拡散と限外濾過によって尿毒物質の除去を行うものである。
◆血液透析の成績を左右する因子として、週に何回行うという透析回数、1回あたりにかける透析時間、用いる透析器械、ダイアライザーの種類、用いる抗凝固薬といったものがあげられる。

◆血液透析中の合併症
・透析中の合併症としては再循環、不均衡症候群、血圧異常、筋肉の痙縮、血管痛、空気塞栓、透析液異常など多数がある。
・これらは透析の原理を考えることである程度の説明は可能である。
・腹膜透析の場合は細菌性腹膜炎や硬化性腹膜炎といった合併症が有名である。

◆透析患者の主な合併症
・慢性腎不全の高血圧
・透析患者の高血圧

◆長期透析患者は、主にビタミンD活性化障害のため低カルシウム血症になりやすい。
◆一方、リン酸排泄は低下するため、血清リン酸濃度が上昇する。低カルシウム血症および高リン酸血症の2つの刺激により、副甲状腺からのPTH(副甲状腺ホルモン)分泌が亢進し、骨を壊す破骨細胞が活性化されると、骨からのカルシウム放出が増大する。
◆その結果、骨粗鬆症および異所性石灰化が起こりやすくなる。異所性石灰化とは、骨ではない場所にリン酸カルシウム(骨の主成分)が沈着してしまうことである。異所性石灰化は動脈硬化性病変の進行を促して、心血管系や脳血管系の障害発生を高める。実際、透析患者の死亡原因では心血管・脳血管系の障害が上位を占めている。
◆腎不全のために人工透析を長期に渡って受けている患者は腎臓がんになるリスクが上がることが知られているので、腎臓がんの定期検査を受けることが推奨されている。

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