2015年12月30日水曜日

ザ・ラストマン

ザ・ラストマン-日立グループのV字回復を導いた「やり抜く力」-
川村隆

筆者は日立製作所元会長。
武田鉄矢の今朝の三枚おろしで
紹介されていた本。


一線を退くかどうかの筆者は、
日立の業績不振の時に社長を依頼された。

筆者は引き受けるかどうか悩んだが、最終的に引きうけ、苦心して業績を立て直した。
筆者を後押ししたのは、彼自身が遭遇したハイジャック事件で会った一人の非番のパイロットの行動と、筆者が若いころ先輩から教えられたラストマンという考え方だった。。。

みたいな感じですかね。



読んだところで気になったところ。

○上司が部下に仕事を任せる、これも一つの決断であり、実行です。その中で小さな決断がたくさんあり、どの仕事を任せるか、どこまでできたらよしとするか、できなかったらどう指導するか、一つひとつを決めなければなりません。…きちんとその理由を挙げられるレベルになって初めて、「決断する」と言えるのではないでしょうか。
○日立では、入社時からいろいろな教育の場がある。
 ・資材調達の部門の人なら、絵資材の基礎知識を徹底的に勉強する。
 ・その上で、「このボルトはどこで買うのが一番いいか?」ということを最終的に判断する手法を学ぶ。
 ・能力を身に付けてからマインドを鍛えていくという順番。
 ・そうしてからハードルの高い仕事を課せば、簡単には投げ出さない。
○会社の中で仕事をしていれば、ときには上司と意見が合わなかったり窮屈な思いをしたりすることもあります。しかし、一方では会社の設備やお金を使って、一人では決してできない大きな仕事にチャレンジできる。
○部下がミスや失敗をしたときに何も言わずに済ませるのは上司として失格。ときに嫌われ役を買って出ることになってもやるべき使命を果たさなくてはならない。部下のために叱らなければならない場面もある。
○企業も利益の追求のために作られているので、本来は機能体に当てはまる。しかし、日本企業は、村長さんが村の人たちの賛成意見と反対意見の両方を聞き、話し合いながら双方が納得するような落としどころを見つけるような村落共同体のように成り果てた。
○海外に出ていくことも大事だが、国をオープンにして人を呼び込み、さまざまな人種が一緒に働いて暮らすような環境になったときに、日本ははじめてグローバル化を実現できたと言えるかもしれない。



2015年12月29日火曜日

波の音が消えるまで上下

仕事納めたので、読書メモをちょこちょこ更新。

「波の音が消えるまで」上下
沢木耕太郎

秋口に読んだ小説。勉強ではないんですが、人生勉強ということで。

あらすじはアマゾンかなんかで見てください。

気になったところ、一文をまとめます。


○バカラというのはイタリア語でゼロを意味する言葉
○マカオから日本に帰ってからの日々は、一日の時間が草書のように区切りなく流れていく。ただ金を貯めるために仕事をするという意識が、一日をのっぺらぼうにさせてしまい、日々を長い一日のようにつなげてしまっていたらしい。


○人は変化を当てることはできない。だが、変化しないことを当てることはできる。いや、変化しないということしか当てられないと言ってもいい
○ワン・ショット、一発勝負、一か八かの怖さは、それに中毒するということだ。こつこつと時を刻むような人生を送っていても、それは一発勝負をするためのプロセスにすぎなくなる。
○ひどいことをするのはみんなやさしい男
○「今度とお化け」
 「そんなもの出たためしがない」
○アメリカ人はシンデレラをシンダレラというように発音していた記憶がある。シンダーは消し炭。だからシンダレラとは消し炭のように煤けた女の子という意味なのだと教えてもらったことがあった。

2015年12月17日木曜日

第1章 「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい―――正義という共同幻想がもたらす本当の危機

武田鉄矢さんのpodcastで紹介されていたこの本読んでみました。
気になったところのまとめ。


第1章まとめ

〇加害者の人権への配慮は、被害者の人権を損なうことと同義ではない。

〇誰かがしている酷い行いに対して憤りを感じるのは当たり前ですし、それを第三者が「私は許さない」と考えるのも自由です。ですが、あくまでも主語は「私」であるべきで、「被害者の人権はどうなる?」と叫ぶのは違う気がします。

〇命の価値が、被害者の立場や環境によって変わる。ならばその瞬間に、近代司法の大原則である罪刑法定主義が崩壊する。

^^^^^^

〇領土とは利権だ。ならば交渉はできる。何かに置き換えることも可能なはずだ。

^^^^^^

〇クォン・デの存在を教えられた僕は、当時の時代状況を調べる過程で、この悲劇の王子を日本で支え続けた1人が、玄洋社のの総帥である頭山満であることを知った。

・玄洋社
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%84%E6%B4%8B%E7%A4%BE

たまーにツイッター上で、ネトウヨ的な人(僕はよく分からないので侮辱的な言葉だったらゴメンナサイ)がつぶやいている頭山満氏。こういう人だったんですねえ。

2015年12月15日火曜日

第三者行為について

今日は第三者行為について調べました。


〇第三者行為による傷病届等について

交通事故や喧嘩など、第三者の行為による負傷で、健康保険で治療を受けたときには「第三者行為による傷病届」のご提出をお願いします。

※届書をすぐに提出できないときは、取り急ぎ事故等の状況をお電話等によりお知らせいただき、後日、できるだけ早く届書のご提出をお願いします。

〇届出が必要となる理由

自動車事故等の第三者行為によりケガをしたときの治療費は、本来、加害者が負担するのが原則です。
しかし、業務上や通勤災害によるものでなければ、健康保険を使って治療を受けることができますが、この場合、加害者が支払うべき治療費を健康保険が立て替えて支払うこととなります。
そこで、協会けんぽが後日、加害者に対して健康保険給付した費用を請求する際に「第三者行為による傷病届」が必要となりますので、すみやかに提出をお願いします。

以上、協会けんぽHPより
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat315/sb3060/r143


第三者行為の定義とは何だろ?

・第三者→交通事故等の加害者

・第三者行為(交通事故等)
①自費扱い
②医療保険適用
→どちらにするかは患者からの申出による

・第三者行為届
→医療保険を適用する場合に必要
→保険者に提出する

・第三者への求償
保険給付額を限度として、保険者が患者の損害賠償請求権を代位取得する
(保険者が健康保険患者負担を立替えて、加害者に求償する)

・医療機関
被害者の委託を受けて診療費を第三者(加害者)または損害保険会社へ受任請求することができる
→患者の委任状が必要

以下p.488


2015年11月20日金曜日

茨城県の障害児出産発言のニュース

秋ですね。
紅葉シーズンだ。

六義園が11/19くらいから紅葉ライトアップを開始したので、
文京区勤めとしては行ってみようかな。
東大の銀杏並木もまぁ良いですなあ。

最近気になったニュース。

朝日新聞デジタル
障害児出産発言、茨城県教育委員が辞職申し出

やはりこんなことになってしまうんですねえ。


本人に悪気があったのかどうか。
あるわけ無いですよ。
彼女は本気でそう考えてますし、
そういう考え方をする方たくさんいます。
たくさん!たくさん!いるはずです。表に出さないだけで。

今回はそれを擁護してくれる人がいなかっただけで、
画廊屋さんが1人で集中砲火を食らったという構図だと思っています。

教育委員でなくなった彼女、同様のことを大声で言い続けて欲しいもんです。
議論をもっと巻き起こして欲しい。考えるきっかけになって欲しい。

別にそういうことができるようにして欲しいという望んでいるわけではないです(念のため)。

技術の進歩に倫理が追いつくには、倫理も一生懸命追いかけるしかないんです。
しかもこういう生命、特に出生に関することはみんなで話さなくてはならないんです。


そもそも何故、彼女に味方してくれる人があまりいなかったのか。

「生命は尊い、人工妊娠中絶は望ましくないという言葉は間違っておらず、それを発言する人は、倫理的に安全、正義の立場に自らを置くことができる。それに対し、人工妊娠中絶を正当化しようとする言説は、生命の人為的終了をどこかで肯定しなければならず、必ず倫理的リスクを背負ってきた 齋藤有紀子」

ツイッターのbot  →
にも入れてますが、これですよ。
これは障害の話ではないですが、
「障害があっても命。命は尊い。障害があっても生きるべき。」
それを言えば絶対正義になることができる。確実な案パイ。

ただ、実際に子供に障害があると分かったお母さん。
お母さんにも色々な状況があります。
あなたが生まれ育った環境で考えてませんか?
あなたの価値観だけで考えてませんか?
産め!育てろ!
いやいや、それを言うあなたは何してくれるんでしょうか。

出生率知ってます?2ないんですよ。
一人っ子の家庭ばかり。しかも経済力が理由。
1/1障害児だったら?
それでも育てる人もいる(俺は多分そうする)、そうしない人もいると思う。

この出生前診断に関する発言にかかるニュース、
すぐ潰されてしまった。すぐ忘れ去られるでしょう。
みんな次に自分に回ってくる問題かも知れないのに、
安易な正義に逃げた。考えなかった。
迅速ですね。とても残念でした。

彼女が一冊本でも書いて国民に議論を投げかけたら、
彼女は本物の教育委員だったんだろうなと僕は思います。

2015年10月27日火曜日

まとめ「“いのち”をめぐる近代史―堕胎から人工妊娠中絶へ」岩田 重則

◆筆者は静岡県の新聞や、裁判の判例をまとめた文献を整理し考察を与えている。特に明治維新以降から、1930年代頃までの堕胎について考察している。
少なくとも一度は命を持った全ての胎児のうち、生まれてくる胎児と、堕胎され生まれてくることができない胎児と2つに選別される現実があった。出産後のことではなく、既に出産前から命が選別されていた。生まれてきた命は実は選別された後の命ではなかったか。
〇世界市場への進出を伴う日本の近代産業の確立を支えた労働者あるいは労働者予備軍こそが、松方デフレ以降農村から析出されていった没落中農層および小作層、なかんずくその娘たちであった。彼女らが資本主義的生産関係をそのもっと基底を支えていた。
〇資本主義的生産関係が形成されつつある社会で、しかし、未だ前資本主義的生産関係が残存する社会の末端で、生き抜いていかなければならない女たち・男たちがいた。それは、独身であろうと既婚者であろうと、本質的な差異はなかったことであろう。彼女ら・彼らが、そうした社会的社会経済的条件のもとで、命の選別に直面せざるをえなかったこと、それが紛れもない現実であった

◆堕胎手術は農村地域などには女性たちの会話に登場してくるほどポピュラーで、堕胎手術を行うものは雑業層、あんま、鍼灸等で、男性もいた。また、自らが堕胎を経験した女性が行う場合もあった。代金としては小額の金銭、作物などであった。
〇堕胎手術者がこうした雑業層であったことは、地域社会の中下層に堕胎をめぐる社会環境が存在していたことを物語ると言って良いだろう
〇このように周旋人がいて、彼らが周旋料金を受け取っていることは、地域社会の中に、堕胎手術をめぐる闇ネットワークがあった可能性を推測させてくれ
〇堕胎手術を行った女の子供時代にも、堕胎は常習的であったというのである。そしてさらに、この女は、こうした堕胎手術方法について、それを子供時代に母親から聞いていたとして、次のように述べている・・・子宮内に異物挿入することによる堕胎させる技術を、この女は母親から伝承していたことになる
〇(堕胎手術を行った)この女の場合若年期に他人の手により堕胎手術を受け、また、自分自身でも堕胎手術を行った経験を持っている
〇堕胎手術の妊娠ですが、妊娠5カ月が最も多く、それよりも妊娠月多い事例もあるのか。また現実の人口妊娠中絶をめぐる一般的認識と異なるのか。それはその堕胎方法が、こうした強制的流産とでも言うべき人為的手段であったためであると考えて良いと思われる

◆堕胎罪は存在していたが、執行猶予が付くことも多く、その刑期などは曖昧であった。
◆農村における夜這いの習慣、資本主義的主従関係を利用した関係、私通などにより妊娠した。
◆特に農村部の貧農層や工女などは経済的理由により堕胎を行った。
〇1900年前後から1910年代前半に至る時期に行われていた堕胎の多くは、婚姻関係の中にあったのではなく、また、家族計画として行われたものでもなかった
〇1899年7月18日産婆規則が公布され、それまでの医制によって各地方官(道府県)に任されていた産婆法規に変わり、日本の近代国家において初めての統一的な産婆法規が制定された

◆産婆規則が制定され、今までは堕胎手術を行ってきた地域の堕胎手術人を排除した。また、堕胎手術費用の上昇から、全体の所得が向上したことが伺える
〇近代産婆の定着は、ジェンダーとしての近代産婆の形成とでも言うべきか、出産を巡り男産婆が排除され、産婆イコール女という固定観念が定着する過程でもあった。そもそも1899年の産婆規則は産婆の資格を満20歳以上の女子限定しているので、近代産婆は、制度上、男を排除している
〇保健師の仕事でも言うべき巡回産婆はやがて市街地から周辺農山漁村地域へも広がりを見せていく
〇1910年代から1920年代医師による堕胎が増え始め、したがって、その手術方法についても、社会伝承的な土台というよりも、人工妊娠中絶に近い手術方法がとられてとられるようになってくるのが、この時代である

◆堕胎罪は、女性は堕胎を行い刑期に服すことが多い一方、男性は逃げれば罪に問われることも少なく、女性および手術者のみ罪に問われることも多かった。
〇女が生命の危機を犯してまでも堕胎を行う一方で、男はその堕胎事態を回避できる場合が多く、また、男は近代刑法における堕胎罪に問われなくても済む、そうした、社会環境のもとに置かれていた事であった


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2015年9月29日火曜日

9/29のメモ


新しいbot作り始めました。
よろー。

療養担当規則bot
https://twitter.com/ryoutanbot


今日のメモです。

○ドラッグ・リポジショニング
どらっぐりぽじしょにんぐ
drug repositioning

 特定の疾患に有効な治療薬から、別の疾患に有効な新たな薬効をみつけだすこと。
 欧米では製薬会社や国が組織的に開発を進めている。略称DR。
 ドラッグ・リプロファイリングDrug Reprofilingともよばれる。

 これまでの事例では、副作用として明記されていたものから偶然に新たな作用が認められることがほとんどである。

 その例としてよく知られているのが勃起(ぼっき)不全(ED:Erectile Dysfunction)治療薬のバイアグラで、当初は冠動脈拡張作用をもつ狭心症治療薬として開発されたが、男性性器の勃起を促す作用のあることが確認され、新たに勃起抑制酵素の抑制と陰茎動脈の拡張作用をもつED治療薬として製品化された。

 また、サリドマイドは睡眠薬として開発され、妊婦のつわり予防を目的に鎮静剤として消化薬に配合されたが、あざらし肢症などの先天性障害児が生まれる結果となり発売中止となった。
 しかしその後、ハンセン病に併発する皮膚炎や疼痛(とうつう)に薬効が認められたため、アメリカで販売が許可され、日本でも多発性骨髄腫(こつずいしゅ)の治療薬として再認可されている。

 近年では血管拡張作用のある高血圧治療薬として開発されたミノキシジル、および前立腺肥大症の治療薬として開発されたプロペシア(フィナステリド)に発毛作用が確認され、それぞれ育毛剤として再開発された。
 
 新薬の開発では、治験において副作用が認められ安全性が確保できなかったり、薬効として明確な体内動態を証明できないことも多い。しかし既存薬はヒトの体内動態も明らかで安全性も確認されており、作用をあらためて調べ直し、ほかの疾患治療薬として実用化できれば開発コストの削減にもつながる。その意味でエコファーマともよばれる。

 アメリカではDRへの取り組みは盛んで、自社開発薬の再利用を積極的に行う製薬会社や、実用化されなかった薬を公開し国が新薬開発を後押しする試みも始まっている。関連学会も設立され毎年国際会議も開かれており、認可される新薬のおよそ半数はDRによるものといわれる。日本でも日本薬学会などでの研究発表において、DR関連の演題が多く見られるようになっている。ただし、DRにより開発された薬の副作用にはふたたび注意をはらう必要がある。

2015年9月16日水曜日

9/16のメモ

また台風が来る。。。


今日のメモです。
○長期収載品の薬価ルール
・後発品が収載された先発品が長期品となり5年を経過した最初の薬価改定で、後発品の「置き換え率」が60%未満の場合に長期品の薬価を引き下げる
・製薬業界は新薬創出加算の導入をめぐり、特許期間中に新薬の開発費を回収し、特許が切れれば後発品に市場を譲ると約束していた。しかし、長期品の収益に依存する構造はすぐには変わらず、今回の長期品引き下げのルール導入のきっかけとなった。
20%未満 2.0%
20%~40%未満 1.75%
40%~60%未満 1.5%
・2016年度も置き換え率が60%に満たない場合は再び引き下げ
・市場実勢価格に引き下げた上、その価格に対して引き下げを行う。

2015年9月14日月曜日

9/14のメモ

やっと雨が止んで、東京は少し暑くなりましたね。
この一週間で乾燥機付きの洗濯機が欲しくなったわ。

あと、この記事めっちゃおもろい。
リアルな「官僚たちの夏」みたいな。

財務省“最強世代”の研究 (取材・文 岸 宣仁さん)
http://mmtdayon.blog.fc2.com/blog-entry-760.html

http://mmtdayon.blog.fc2.com/blog-entry-761.html



ということで今日のメモ。

○局所陰圧療法、減圧閉鎖創傷療法、減圧被覆法
・慢性、難治性の創傷の治療に用いられる技術
・1度や2度の熱傷に対しても延用される。
・患部環境を被覆し管理された負圧を掛けることによって、慢性の局所創傷の治療を促進させる医療技術
・持続的に負圧をかけることによって肉芽が創床から引き出され、患部の血行と組織の形成を促進し、創傷の治癒を促進するとされている
・被覆材を使用して患部を密閉し、吸引ポンプに接続する

○カニューレ
・生体の心臓,血管,気管,または切り口,傷口など管状の部分に挿入する,やや太めの管
・体液の吸引や薬液の注入などに用いる

○心尖部
・心臓の左、前、下の尖った部分

○心底部、心基部
・心臓の右、後、上の部分

○ザガーロカプセル(デュスタリド)
・5α還元酵素阻害薬 Ⅰ、Ⅱ(フィナステリドはⅡ型のみ)
・同一のアボルブカプセル(前立腺肥大の薬)は既収載
・男性用脱毛は保険外

○平成28年度診療報酬改定スケジュール
・10月11月の医療保険部会と医療部会で改定の基本方針・骨子案
・同時並行で経済財政諮問会議で検討
・10月末から11月に医療経済実態調査の報告
・12月上旬に薬価・材料調査の報告
・12月上旬から中旬に予算編成基本方針の閣議決定
・12月下旬診療報酬改定率の決定


○有床診療所一般病棟初期加算
・急性期の一般病床
(7:1・10:1は一・特・専)
(13:1は一・専、15:1一 A205救急医療管理加算届出)
・老健
・特養
・軽費
・有料
・自宅

有床診療所に転院・入院した場合
・100点/日で7日限度

○救急・在宅等支援療養病床初期加算
同じ病床から有床診療所の療養病床に転院・入院
・150点/日で14日限度

2015年9月2日水曜日

9/2メモ

久々に晴れましたね。

夕焼けが綺麗だー。

デスク用に足置きを買ってみた。最近腰が痛くて。。。

届くのが楽しみダナー。



〇ザイディス(Zydis)

・「口腔内崩壊錠(OD錠)」の一種。
・フリーズドライと似たような製法で、お薬の液体を凍らせてから乾燥させる。
・水に触れるとすばやく溶ける。
・水が無くても飲めることのがメリット
・口腔内崩壊錠(OD錠)とほぼ同じだと思って頂いて良い
・一般的な口腔内崩壊錠(OD錠)の中でも、ザイディス錠はより素早く溶ける部類に入る

出典
せせらぎメンタルクリニック|精神科・心療内科
http://seseragi-mentalclinic.com/olzod/


2015年9月1日火曜日

9/1

9月ですね。
晴れねえかなあ。

ヨルタモリ終わっちゃうらしいですよ。
残念。
好きだったのになあ、李澤教授。。。
http://matome.naver.jp/odai/2143157014186620401


今日のメモです。

〇播種性血管内凝固症候群:DIC (disseminated intravascular coagulation, DIC)
・本来出血箇所のみで生じるべき血液凝固反応が、全身の血管内で無秩序に起こる症候群。
・早期診断と早期治療が求められる重篤な状態で、治療が遅れれば死に至ることも少なくない。
・汎発性血管内凝固症候群(はんぱつせい- )とも言う。
・こうした全身で無秩序に起こる血液凝固が血小板を消耗することにより出血箇所での血液凝固が阻害されることを、消費性凝固障害(しょうひせい ぎょうこ しょうがい、英: consumption coagulopathy)と言う。

・DPCでアップコーディングされやすい

〇KPI:key performance indicators
社会保障分野の成果目標

〇事項要求:
各省庁が概算要求を行う際に、個別政策の予算要求額を明示せず、項目だけ記載すること。政策が細部まで決定されておらず、予算額が不明な場合などに用いられる。

〇保険医及び保険薬剤師が使用することができる医薬品の対象薬剤の追加について
・使用医薬品には、薬価基準には収載されず、費用が診療報酬上の点数に含まれてる医薬品も保険診療下で使用が認められている。

2015年8月25日火曜日

8/25のメモ

昨日まで夏休みでフロリダへ行っていました。
アメリカはマジでデブばっかり。

本当に医療先進国かと疑いたくなるくらいデブばかり。
まず食生活なんとかしないと、医療費なんか抑えられないし、
そりゃ自己責任とか言わないと国じゃ支えきれないよ。

太って歩けないからカートに乗って、カートの上であまーいスタバ飲んでんだもん。
その歳まで生きてるのが不思議なくらい。

機内食もしょっぱいし、飯はしょっぱいし、
果物はなぜかシュワシュワするし、アイスは甘すぎるし、
ビュッフェの野菜はドレッシングまみれ。

野菜なんて、レタスかトマト。
肉、いも、チーズ、小麦粉、ジュース!
(高いところは別よ。一般市民の話)

日本帰ってきて食ったオクラがマジで美味かった。

食生活や早期介入の重要性をまざまざと感じました。
教科書の上の理論だけじゃ分からんねこれ。

さて、今日のメモ。

〇黒枠警告
・アメリカにおける処方せん薬の添付文書記載の中では最も重い警告
・黒枠警告をされた医薬品については、医療専門家に製品の有用性を喚起するのに役立つ広告が許されない。

〇GKV
ドイツの公的健康保険会社

〇調べること
・予防には保険適用できないけど、既存治療に加えた合併症の予防なら保険適用範囲内?

2015年8月14日金曜日

8/14のメモ

サメ、流行ってるんですか。


今日のメモです。

プロテアソーム (proteasome)
・タンパク質の分解を行う巨大な酵素複合体
・真核生物の細胞において細胞質および核内のいずれにも分布
・ユビキチンにより標識されたタンパク質をプロテアソームで分解する系はユビキチン-プロテアソームシステムと呼ばれ、細胞周期制御、免疫応答、シグナル伝達といった細胞中の様々な働きに関わる機構である
・この「ユビキチンを介したタンパク質分解の発見」の功績によりアーロン・チカノーバー、アブラム・ハーシュコ、アーウィン・ローズの3人が2004年ノーベル化学賞を受賞した
・26Sプロテアソームを阻害するボルテゾミブが、血液癌の一種である多発性骨髄腫に有効であることが報告され、抗癌剤として臨床応用されている

ボルテゾミブ
・ボルテゾミブのホウ素原子が26Sプロテアソームに高親和性かつ特異的に結合する。通常、この酵素はユビキチン化された蛋白質を分解することで各種蛋白質の機能発現を制御し、同時に異常な配列な蛋白質や立体構造が変則な蛋白質を排除している。
・前臨床並びに臨床試験の結果、プロテアソームは骨髄腫細胞の不死化に関与しており、固形癌の培養細胞及び異種移植片での実験結果も同様であった。
・様々な要素が関与していると思われるが、プロテアソームを阻害することでアポトーシス促進性因子の分解を阻止し、腫瘍性細胞のプログラム死を誘導していると思われる。
・近年、ボルテゾミブはプロテアソームにより産生される細胞内ペプチドの量を急速かつ劇的に変化させる事が明らかとなった。
・細胞内ペプチドの一部は生物学的活性を持つ為、ボルテゾミブに拠るペプチド量の変化が主作用及び/又は副作用に関わっている可能性が有る。

〇OS
・患者の全生存率(期間)

〇PSF 
・無増悪生存期間

PFSとOSとの違いは何か
・PFSとは、患者をいずれかの群に無作為に割り付けた時点から、その患者の癌が再び増大するか、患者が癌によって死亡するまでの期間を測定する
・OSは無作為割り付けの時点から理由を問わず死亡するまでの期間を測定する。

・癌の臨床試験におけるエンドポイントとしてPFSを用いたことに対する論議の核心は、癌の治療によって患者の生存を長らえることができない場合、病気の進行を遅らせることに意義があるかどうかという問題である。別の言い方をすれば、余命の長さとQOLのどちらが大事か、である。

・FDAは、OSが最も信頼性の高い癌のエンドポイントであるとしている。それは試験的薬剤や療法のベネフィットを直接測定するための世界的に是認された方法で、しかも、明確で、測定が容易である。
・しかしながら、臨床試験でOSを改善すると示すのは至難の業である。完了までに何年もかかり、数百人の患者を対象とした試験が必要となることも多い。

参考URL
http://blog.goo.ne.jp/cancerit_tips/e/1fba8db2e347f13e42b1ad109835a0b5

〇SVR:sustained virological response
ウイルス学的著効,持続的なウイルス陰性化

〇抗原提示細胞:antigen presenting cell; APC
・血球のひとつで、体内に侵入してきた細菌や、ウイルス感染細胞などの断片を抗原として自己の細胞表面上に提示し、T細胞を活性化する細胞。
・細胞表面上に主要組織適合抗原分子(MHC分子)を持ち、これに抗原を載せて提示を行う。
・T細胞はMHC分子上に提示された抗原を認識して活性化し、引き続いて免疫反応をおこす。
・主に皮膚、脾臓、リンパ節、胸腺に存在する。

2015年8月13日木曜日

8/13のメモ

お盆ですね。
会社が静か。

では、本日のメモ。


〇医学用語
アンプタ:四肢の切断手術

〇地域医療介護総合確保基金(医療分)
(1) 病床の機能分化・連携に関する事業   174億円
(2) 在宅医療の推進に関する事業       206億円
(3) 医療従事者の確保・養成に関する事業  524億円  

計904億円

2015年8月12日水曜日

8/12のメモ

長崎土産にカステラをもらいました。

個人的にはカステラといえば福砂屋というイメージがあります。

多分パッケージを見たことある方も多いはず。


文明堂さんは東京の会社ですし、やっぱり福砂屋推しです。

底のザラメが美味いんですよね。


さて、今日のメモ。

TASC:transatlantic inter-society consensus
・2000年に欧米諸国の14学会が中心となりTASCが発行された。
・末梢動脈疾患(PAD)の定義を欧米で一本化したガイドライン。
・専門家向けのため、プライマリケア医には理解がしにくかった。
・更なる改訂がなされ、2007年にアジア諸国を含めた16学会によってTASCⅡが発行された。
(第7回臨床血圧脈波研究会 重松宏先生の講演より)


2015年8月11日火曜日

8/11のメモ

投資の神様ジム・ロジャースがこんな記事を書いています。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/44481

この中でも気になったのが、日本が量的緩和により将来インフレになるということ。

私も同意見で、特に電気などのインフラについては、

ほとんど原発が止まっている以上石油を使わざるをえず
(川内原発が再稼動しましたが)、

めちゃめちゃ高騰して生活を圧迫すると思うわけです。



ということで、環境うんぬんはさておき、

生活を守るために自家で使うための太陽光発電の導入を考えています。

それでこの記事を見つける。

http://thaio.net/kiso/chsanchisho.html

このサイトはいいですね。

大事なのは蓄電池の方らしい。。。



ただ、そもそも太陽光を導入するとすれば実家なのですが、

そんなに日当たりいいわけじゃないし、

太陽エネルギーを取れるとは思えんなぁ。



クマザキエイム 【SOLPA】 ソーラー発電システム ブラック SL-12H

こういうのもあるみたいだけど。うーん。

全然賄えないし、高けえ。。。


さて、今日のメモ。

〇治験方法
・非盲検試験:オープントライアル。被験者がどの治療群に割り付けられているか医療者、被験者が分かっている。バイアスのおそれ。薬への反応に差が出る可能性。
・二重盲検試験(DBT):ダブルブラインドテスト。被験者も医師も薬の中身を知らない。
・単盲試験(SBT):シングルブラインドテスト。被験者だけ割付群が分からない。

2015年8月10日月曜日

8/10のメモ

今日からこれ読み始めました。



筆者の岩澤和子さんは、厚労省医政局看護課長。

ずっと看護の適正配置、労働効率の向上を研究来れられた方で、
こういう方が行政の然るべきポジションに登用されるているのは心強いですよね。
序文からも深い知識、洞察、先人たちへの熱い思いが伝わってきます。


8/10のメモです。

〇略語
MM:多発性骨髄腫
PSF:奏効持続期間

〇調べても分からない
・TOMORROW試験の定義
・INPULSIS試験の定義
→誰か分かる方、コメント等で教えて下さい。。。

2015年8月7日金曜日

8/7のメモ

今日はこれからリチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」の輪読会です。
今回は6,7章。
いやあ、おもしろいねえ。

さて、今日のメモ。

〇GFR(Growth Factor Recepter)
増殖因子受容体

〇IPF
特発性肺線維症

〇特発性
特別な原因が見当たらないのに発症すること。

2015年8月6日木曜日

8/6のメモ

8/6のメモ

〇2015年度 第1回救急業務のあり方に関する検討会
・平成13年の救急出動件数は591万件で過去最多
・10年前と比べて22%増加

〇地域医療介護総合確保基金
・2015年 基金総額903.7億円
・610.8億円を第1回目として配分

〇重症度、医療・看護必要度
現在一般病棟における重症度、医療・看護必要度は、A項目2点以上かつB項目3点以上
・A項目(モニタリング及び処置等)に力を入れると、手術予後が改善
・そのためB項目(患者の状況等)の点数が下がる
・予後を良くするために努力するほど医療機関は算定できなくなる矛盾

・地域包括ケア病棟入院料、回復期リハビリテーション病棟入院料1ではA得点1点以上でOK

〇看護師他 数
14年末時点
看護師就業者 108万6779人(12年末から7.1万人増加)
準看護師 34万153人(同1.76万人減少、04年以降減少)
保健師 4万8452人(同1,173人増加)
助産師 3万3956人(同2,121人増加)

〇偽腔
動脈解離・大動脈解離で、本来の血流路である動脈内腔(真腔)とは別に、血管壁内に形成される血流路。


〇在宅復帰率の定義?

2015年8月3日月曜日

8/3のメモ

8/3のメモ

家庭菜園でバジルとシソとルッコラを植えているのですが、
どれも素麺の良いつけ合わせになっています。

昨日の夜は雨が降って涼しかったなあ。
扇風機で乗り切っている我が家としては、
自然の涼しさは本当に有難いものです。

さて、今日のメモです。
〇地域包括ケア病床(中医協 入院医療分科会資料より)
26年改定で設定された地域包括ケア病棟入院料(入院医療管理料)の届出病床数の動向 

平成26年10月→平成27年4月
・地域包括ケア入院料1
約320施設→約490施設
14.4千床→20.3千床

・地域包括ケア入院医療管理料1
約520施設→約600施設
8.4千床→9.3千床

・地域包括ケア入院料2
約20施設→約30施設
1.0千床→1.4千床

・地域包括ケア入院医療管理料2
約50施設→約60施設
0.8千床→0.8千床

着実に増えてますね。

2015年7月31日金曜日

7/31メモ

昨日は神保町界隈で天丼食べて、さぼうるで喫茶しました。
あの辺はいいっすねえ。

さて、今日のメモ。

〇(NICE、HAS、IQWiGのHP)
・guidelinesには二つある。混同しないように。
 ・費用対効果を行うためのガイドライン
 ・費用対効果を加味して作る診療ガイドライン
・NICEは費用対効果の結果をNICE発の診療ガイドラインにガンガン反映
・HASは費用対効果の結果が加味されたHAS発の診療ガイドラインが増え始めている。
・IQWiGはガイドラインの評価だけっぽい。

〇患者申出療養の対象
1.既に実施されている先進医療を身近な医療機関で実施することを希望する患者
2.先進医療の実施計画(適格基準)対象外の患者に対する療養
3.先進医療として実施されていない療養
4.現在行われている知見の対象とならない患者に対する治療薬等の使用

〇人口眼
・眼球に埋め込んだ電極から網膜に電気信号を伝えることで視力を回復
・脳内で信号を再構成するために、一定の学習期間が必要
・セカンドサイト社(カリフォルニア)

〇概算要求
社会保障費6700億増、そのうち医療は2900億増


調べること
・生産性損失とは?
・ラセミ体を光学分割した新薬

2015年7月29日水曜日

7/29のメモ

雨降りそうで降らなかったな。
これから東大で勉強会です。
本三でラーメンでも食っていこうかなー。

〇費用対効果分析 中医協費用対効果専門部会 福田参考人発言より
・イギリスの評価の対象とする技術等は、政府(保険省)が指定する
・効果指標をQALYに統一する
・増分費用効果比を1QALY増加に対して、2万から3万ポンド以下というのを概ねの目安とする

・NICEの設立は1999年
・費用対効果の評価はNICEの中では、テクノロジー・アプレイザルという言い方をしている
・実際の評価は外部のアカデミックセンターという大学等の研究ユニットに依頼し、協力を得て評価を行っている
・医療費に加えて、公費で負担する介護・福祉の費用である、パーソナル・ソーシャル・サービスというも分析に含める
・MTA
 @複数の技術について一緒に評価をおこなう
 @データの収集は外部の専門家
・STA
 @個別の医療技術について評価をおこなう
 @企業がデータを提出してそれを本に

2015年7月28日火曜日

7/28のメモ

〇医療事故調査制度(メディ7/28)
・医療機関が判断した事案のみで運用される。
・医療機関が医療事故事案でないと考えた場合には支援センターへの報告、調査の対象にならない。

(中医協、薬価部会7/22)
〇先駆け導入加算
・先駆け導入加算を先駆け審査指定加算とする
・加算率一律10%か10%~20%の幅のあるものにする
・既存の評価体系の中で、積極的に評価する

〇開発要請・公募品目
・未承認薬・適応が医薬検討会議の評価に基づく開発要請・公募品目であって、直近の外国での承認日が日本での承認日から10年より前であり、外国平均価格が算定薬価の3分の1を下回る場合は、外国平均化価格調整の対象外とする。
→高く評価するために

〇類似薬効比較方式
→後日調べよう

〇ラセミ体光学分割
・2012年度改定で3つの例外規定を除き原則、算定薬価の8掛けとするルールが導入された。
・2012年4月収載の不眠症治療薬ルネスタが例外に該当し、新ルール適用されず
・2014年度改定で15年、異なる製造販売業者の2つの例外規定をなくす
・光学分割:ラセミ体をそれぞれの鏡像異性体(=エナンチオマー)に分離する操作

〇外国平均価格調査
・米、英、仏、独
・引き下げ 5倍→3倍
・引き上げ 1.5倍→1.25倍