2016年10月3日月曜日

HPVワクチンの費用対効果 福田敬先生

日本における費用対効果評価分析の代表格といえば、
国立保健医療科学院の福田敬先生。

医学のあゆみ2016.7.9号でHPVワクチンの費用対効果評価分析をやっていたので、
ちょっとまとめてみたいと思います。

◆公的な資金を財源とする予防や医療などの取組にについては、限られた財源を有効に用いるために、介入技術の費用対効果の評価が重要
◆諸外国に置いてはアメリカACIPやイギリスJCVIなどが追加的費用に見合う効果があるか検討している。
◆日本でも、厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会のワクチン評価に関する小委員会で個別ワクチンの評価を行っている

◆予防は多くの患者に実施するし、罹患が避けられたヒトの医療費しか削減できない
◆予防的な取組でもドミナント(優位)にならないものは多い
◆追加的案費用が必要となっても、それにみあった効果が得られれば費用対効果に優れると判断できる

◆質調整生存年:QALY
◆HPVワクチンはtype16,18などのハイリスクHPVの感染予防に有効
◆追加的費用も発生するが、HPV感染、子宮頚癌の罹患を抑制できるので効果も大きい
◆そこで
費用対効果を検証する経済評価研究が重要
◆研究
(研究について)
⇒数値だけ切り取ると誤解を生むので、是非読んで下さい。

◆12歳前後の女児に対するHPVワクチン接種については、アメリカACIP、イギリスJCVIともに費用対効果にすぐれるという評価になっている
参考URL
ワクチン評価に関する小委員会報告書について
厚労省HP
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000014wdd.html


あと1点ぽいのでお早めに。


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