2018年11月18日日曜日

ビール事始め

最初のビールはメソポタミア地方のシュメール人が作ったと言われている。記録に残るシュメール人は、既に非常に発達したビールを飲んでいたので、それ以前にビールは存在していたとも言われている。
また、エジプト、アラスカ、インカ、ケルトなど、各地の文明でも原料はまちまちながらビールが作られていたと言われている。

シュメール人は、ビールの原料として、大麦あるいはエマー小麦というものを使っていた。

その発生は偶然の産物とされていいる。
麦は水に浸すと発芽し、麦芽となる。麦芽の中に含まれるアミラーゼという酵素が、麦のデンプンを糖に変え、麦芽は甘くなる。
収穫した麦を外に出しておいたため、雨によって麦が濡れ、発芽したのではないかなど諸説あるが、詳細ははっきりしていない。

古代の人にとっては、麦は生きていくための必須のものであった。そのため、濡れたからといって捨てることはできず、天日で干して試しに食べたところ甘かった。
それ以降、わざと麦を水に濡らし、甘くした麦のスープやお粥などが作られた。そこに空気中の酵母が混ざることで、発酵がスタートしたと考えられる。

発酵は酸素を利用しないで、液体中の糖分をアルコールに変える嫌気的な化学変化のことである。
アルコール度数は2~3%でも細菌の細胞膜の透過性が変化し、細菌の増殖を抑制することができる。

当時の川は生活排水や動物の死骸など、汚染されていた可能性が高く、人が飲料水として飲むことで、病気にかかることもしばしばあった。
一方でアルコール飲料には細菌の増殖を抑制する作用があったため、アルコール飲料の方が安全して口にすることができたと考えられる。

一説では、古代アッシリア帝国の軍隊はビールパンを携帯していたと言われている。ビールパンとは、麦芽を軽く焼いて粉にして、水を加えこねたものである。これを水に溶いて密封した容器(土器)に入れると、すぐに発酵が始まる。
ビールは、同時にビタミン補給も可能にしたと考えられており、アッシリア軍は水の悪いメソポタミアの地を、悪水中毒の心配なく、多くの民族を征服できたと考えられている。

参考文献


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