2017年8月25日金曜日

静かなる革命へのブループリント: この国の未来をつくる7つの対話 宇野 常寛  その1

批評誌『PLANETS』編集長である宇野常寛が、

1 根津孝太、2 吉田浩一郎、3 駒崎弘樹、4 門脇耕三
5 猪子寿之、6 尾原和啓、7 落合陽一

という次世代を担う企業家やデザイナーと対談した本。

この本を手に取ったきっかけは、
落合陽一さんの講演をyoutubeで見て感銘を受けたからです。
まずこの本が手に入ったので、これから読み始めました。

やっぱり時代を進歩させるものは技術だったりデザインで、
自分で生み出せなくても、しっかり押さえておかなくてはいけない。

駒崎さんと猪子さんはテレビなどで知っていたのですが、発言を読むのは初めてだった。
特に駒崎さんの政策化するためのリアルスティックな考え方、猪子さんの「ビジョンのために美の基準バージョンアップさせる」というのは至言。

他の方たちは存じ上げなかったのですが(会社の名前は知ってたけど)、
それぞれの分野でのこだわりや見通しがあって面白かった。
っていうかこれだけ広い分野の話を捌く宇野さんも凄い。

さて、自分は何ができるかをしっかり考えなくてはいけないなあ。

第1章
◆若者の車離れが話題に上る時、僕はいつもこう言います若者に擦り寄っても、彼らはこちらに来てくれない。まず、カッコいいオッサンを作ること、あなたがカッコよくなることから始める。
◆最適化の話をすると、まずは自分たちの生活レベルを落とすところから始めよう、という話になってしまう。
◆お客さんに本当に喜んでもらおうと思ったら、お客さんの想像を越えて行くことが絶対に必要で、それがプロダクト・アウトの部分
◆結局のところ、僕らがこういう未来にしたいと考え抜いて提案した部分しか、これからは評価してもらえない

◆トヨタは高めてきた効率が生産効率だったら良かったが、結果的には管理効率を高めていた
◆日本的コミニケーションを逆手にとってクリエイティビティを伸ばすという発想を忘れて、形だけの欧米化としての官僚組織化を行った結果、日本的ムラ社会の悪いところだけが残ってしまった。
◆ステップを踏むことに、少しずつ車に対する欲望が変化していく
◆ミニ四駆工作教室を開催していていつも感じることの1つに、「動くものが持っているカタルシス」があります。苦労して一生懸命組み立てたミニ四駆がコースを走りだした瞬間に、子供は狂喜乱舞する

第2章
◆国からしてみれば、正社員と言う制度は非常にまっとうな選択。年収を正確に把握できるので、確実に税収を確保できる。
◆雇用の流動化を批判する自称リベラルな政治家やジャーナリストは、目先のことを考えて、すぐにみんなが正社員になると時代に戻そうという主張してしまう。
しかし、本来彼らは日本の家族的で、封建的な人間関係を知る日本の企業文化を批判して、もっと自由な働き方を訴えてきた人たちだったはず。

◆クラウドワークスでは受注者が5社と契約して毎月10万円ずつもらうという形式をとっている。そうすると、たとえ1社から契約を切られても、残り4社との契約があるから、個人が強くなれる。
◆アメリカで、クラウドワークスは仲間を変えてプロジェクトを組める世の中を目指しているという話をした。すると向こうの人はその感覚はよくわからない。仕事はプロフェッショナル同士がやるものだから、仲間と言う感覚は無いと言った。
◆仲の良い男女が、ある日突然Facebookでいいねを使わなくなったら、それはこっそり付き合い始めたサイン。このようにインターネットは日本的な文脈や空気を可視化する効果がある。

◆月々2万円のお小遣いをプチ稼ぎして夕食のおかずを一品増やそうというのもアリ。正社員ではない人たちを「お前たちはダメだ」とか「あなたは搾取されていることに気づいていない!」と決めつけてしまう議論は、リベラルなようでいて、実はすごく狭量。本人たちが楽しがっていることを、きちんと尊重できていない

◆土地と文化が生き残るのに必要な人口は1,000人から5,000人で十分
◆高千穂のような街に住むのは、その土地でないと生きられない人々、特に高齢者と、その土地と文化を守る仕事に従事している人だけでいいと思う。そして彼らの安全な生活とクリエイティビティを確保するためだけに税金を使うべき

つづく
その2



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