2016年8月17日水曜日

哲学入門 ヤスパース 第1講

今日は有給休暇でございます。
来週の勉強会の課題図書をコツコツと読んでまとめいきます。


第1講
◆哲学とは何ぞやとか、哲学にはどんな価値があるかなどという問題についてはいろいろの見解があって、一致していない
◆科学と異なって、哲学の形態をとるかぎり、どんなものにも万人の一致した承認というものが欠けているという事実は、哲学という事柄の本性のうちに存しなければならない
◆完全な哲学は科学と結合しており、またそれぞれの時代において到達された最高の状態にある科学を前提とするものであるが、哲学の意味はそれと異なったある別の根源を持っている

◆人は科学においては、学習や練習や方法が理解の条件であることを認めるのに、哲学に関しては、即座にそれに参加して、ともに談ずることができる
◆人間は人間であるかぎり、根元的に哲学するものであるという事実を示す驚くべき証拠は、子供によって発せられる問いである。
◆子供はそれ以上に続けて哲学することはできないのだ、したがってこのような言葉は単に偶然でしかありえないという抗議は、子供の中には、しばしば成長するにつれて失われていくような天才的性質をそなえているものがあるという事実を看過している

◆根源的な「哲学すること」は子供だけでなく、精神病者においても同様に現れている。ときとして一般的な偽装の束縛が解かれて、深刻な真理が語るかのように思われることがある。
◆多くの健康な人でも、眠りから目がさめたとき、気味の悪いほど意味深いものを経験することを知っているが、それらは完全に目がさめているときは、ふたたび失われてしまって、ただもはや我々はそれに徹底できないということを感ぜられるだけ
◆哲学は避けられないものであるが、問題となることは、それが意識されているかいないか、それが優れたものであるか、つまらないものであるか、わけのわからないものであるか、はっきりしたものであるかなどというだけのこと

◆哲学者というギリシア語は、学者と対立する言葉であって、知識をもつことによって知者と呼ばれる人と異なり、知識(知)を愛する人を意味する言葉
◆哲学の本質は、真理を所有することではなくて、真理を探求すること
◆哲学とは途上にあることを意味する。哲学の問いはその答えよりもいっそう重要であり、またあらゆる答えは新しい問いとなる
◆哲学はある他のものからは導き出されない。哲学はいずれも自己を実現することによって自らを定義する。哲学とは何であるかということは、私たちによって実験されなければならないことである

◆教会に権威をおくところの考え方からすると、純粋独自的な哲学は避難される。なぜならそれは、哲学は神から離れ去って、人を現世的なものへ誘惑したり、虚妄なことでもって人間の魂を腐敗堕落さすかもしれないからである。
◆政治的=全体的な考え方はつぎのように非難する。哲学者は世界を単にいろいろと解釈したに過ぎない、ところが重要なことは世界を変革することなのである、と。

◆哲学を敵視する勢力といえどもなお、彼ら自身に固有な意義を考え、そして結びついた思惟の構成物を生み出さざるをえない
◆哲学の多様さ・矛盾・相互に排斥しあう真理主張、これらは根底においてある一なるものが働いていることをいなむことができない

その2





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