2017年6月12日月曜日

最近の読書記録、下町ロケット、あやしい投資話に乗ってみた、よいこの君主論、あやしい求人広告

下町ロケット  池井戸潤

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正月にドラマを一気見したので、ずーっと頭の中に阿部寛以下の声が流れているような状態。
やっぱ面白いね。

以下、好きなセリフ。
◆誰が納得していたとか、手続きが正しかったとか、そんなものは犬のクソほどの意味もない。特許は先を越されて取得できなかった。その事実を前にして、どんな言い訳が通用するというんだ。ここは会社で、我々が手掛けているのは、宇宙航空ビジネスなんだぞ。生き馬の目を抜くこの業界で、手続き通りやっていたからそれでいいという甘い考えが通用すると思っているのか
◆今回の特許の件は、ほとんど事故です
◆社員にしてみれば、職を失うのは、家や財産を失うのと同じぐらい大変なことのはずだ。失うものの大きい小さいで判断できる問題じゃない
◆数字は嘘を吐きません。ウチがいつ創業して、いままでどれだけの利益を上げてきたか。自己資本がいかに分厚くて安全性が高いか。疑う余地はありません
◆例外として認めていただけませんか。社益に寄与する例外です

あやしい投資話に乗ってみた 藤原 久敏

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・未公開株
・新規公開株
・和牛オーナー
・海外ファンド
・超高金利銀行
・FX
・先物取引
をFPの筆者が実際にやってみるというもの。

和牛オーナーが安愚楽牧場の話とか出てきて面白かったのと、先物取引について初めて詳しく知ったので、そこは価値があったかな。

あとは比較的普通の話だったかな。何かよく分らないけど何か投資を始めようという人は、防御線として読んどいても良いかも。

この人が「セミナー中に自腹を切って投資して、その変動を基に投資を解説する」っていう講座をやっているというのが一番面白いと思った。

よいこの君主論 架神恭介

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あの「仁義なきキリスト教 」の架神恭介が、マキャヴェリの君主論を、小学校のクラスの覇権争いに置き換えて、ケースを挙げてから原典を引きつつ解説したもの。

学校行事、そこで繰り広げられる権謀術数、例えが一個一個秀逸で面白かった。君主論読みたくなる。ふざけてはいるんだけど、入門書として相当良書だと思う。

「少なくとも、自分のクラスの中で覇道を唱え、君主として君臨する程度の力量がなければ、社会に出てから会社一つ切り盛りしていくなどできるはずがない」
仁義なきキリスト教史はこちら。キリストをやくざに置き換えて解説。
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あやしい求人広告、応募したらこうなった。 人気バイトの裏側「実体験」ルポ  多田文明


筆者(45歳男性)の体験ルポ。
・軽作業
・警備員
・マンション清掃
・行政書士補助作業
・チラシ配り
・着ぐるみ
・芸能エキストラ
・コールセンター
・ファーストフード
を体験して、筆者が辞めるまでをレポートする。(だいたいすぐ辞める)

怪しい仕事というか、ブラックと言った方がいいかも。

働く前から色々と買わされたり、~料みたいなのを取られたり、同僚や上司のクオリティがかなりのものだったり。備品が汚かったり、あるある過ぎるて笑った。

ブラックバイトは若いうち経験していた方が良いと思ってるんですが、

個人的にはザキヤマパンのライン、エスカレーター無しの引越し、ホテルと結婚式のボーイはもうやりたくない。その業界の方すいません。でもやりたくない。

実家にはまだ、ザキヤマで買わされた安全靴、軽作業で買わされた軍手、ホテルで買わされた栓抜きとジェル、バイトサボろうとして怪我のフリをするために買った包帯が埃を被って眠っている…

作者自身もなかなかのダメっぷりで、若干問題ある気もするけど、結構気持ちが分かっちゃうんだよなぁ。

「有効求人倍率が高い水準になったといっても、その実態は人材の確保がもともと難しい求人募集がその数字を押し上げているにすぎない。結局のところ、多くの求職者が望む仕事と企業側の求人募集のミスマッチが多く発生しており、働きたくても職がないのが実情」
というのは的確よね。有史以来ずっと誰かが割食った仕事をしている。


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