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2016年10月7日金曜日

日本透析医会雑誌 vol.31 No.2 2016 巻頭言より


 現在の透析療法は医療者側が患者の病態を把握し必要な療法はすべて実行可能であるがこれからの高齢透析患者の増加に伴い高齢による合併症患者の増加で、1人あたりの医療費は増大する。それによる医療財政の圧迫が透析医療の支払い方法の見直しにつながり、患者に経済的な負担がかかるような可能性が出てくる。仮定の話ではあるが、そのような状態になると、透析患者に対して医療側の対処が変わらざるを生えない状況が生まれる。それは医療者にとっても患者にとっても満足できる医療環境ではない。医療財政難との理由で、2年ごとの医療費改定のたびに透析医療費が下げられる現状がありこれからさらに起きるであろう透析医療環境の変化を悪環境にしないために、我々医会員は透析患者に満足できる医療環境を提供し続ける努力が必要である。


日本透析医会
戸澤修平 常務理事の巻頭言より抜粋


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2016年9月29日木曜日

人工透析 wiki まとめ2

とりあえずwikiからはこんなところで。
すげえぜwiki。

前回
その1

○血液濾過 (Hemofiltration:HF)
血液濾過法としては昭和58年2月に保険適応 
◆血液透析では拡散速度が大きな尿素やクレアチニンと言った小分子量物質の除去には優れるが、比較的大分子量である低分子量蛋白領域と呼ばれる物質除去は効率が落ちる。
◆血液濾過は、低分子蛋白領域物質の一部までの均一な除去が可能。
◆小分子量物質の除去は血液透析に遠く及ばないが、低分子蛋白領域の物質除去により血液透析では改善できない病態の改善が認められている。

◆透析ではダイアライザーが用いられるが、血液濾過では比較的に除水能が高いヘモフィルターを用いる。
◆ヘモフィルターに血液を体外循環させ大量の限外濾過液を取り出す。
◆ヘモフィルター通過後の血液に補充液を注入する方法を後希釈法と言い、通過前に注入する方法は前希釈法と言う。

◆前希釈法では入口濃度が低下し、大量の補充液を必要とするため、後希釈法が一般的に用いられている
後希釈法においては、過度の濾過速度を与えると、膜内層近傍においてファウリングと呼ばれる現象が生じ、膜固有の分子分画特性が失われるため、濾過速度設定には注意が必要である。

○血液透析濾過 (Hemodiafiltration:HDF)
◆HD(※血液透析、前回参照)とHFを同時に行う血液浄化療法
◆通常のHDでは循環動態が悪くなる患者に用いられることが多い。
◆HDよりも小分子除去にすぐれ、中分子除去はHFよりは劣るがHDよりは優れている。

○持続的血液透析濾過療法(continuous hemodiafiltration:CHDF)
◆急性腎不全の重症例や全身状態の悪い症例に対して行われる血液浄化法
◆HDFを24時間持続的に行うということ
◆患者を長期拘束をし、長時間の抗凝固薬の投与による出血のリスク、ICU管理となることが多いので面会の制限などがあるものの、少量ずつ透析を持続的に行うため、全身状態に与える影響が少なく、血管外物質の除去効率が高いというメリットがある。

○アフェレーシス(apheresis)
アフェレーシス(apheresis)とは血液浄化療法の一つ。
・基本治療は血漿交換。
・置換液を減らす目的で二重濾過法、血漿吸着療法などが開発された経緯がある。

◆血液透析は血液回路、透析モニター、ダイアライザーの3つのコンポーネントに分解するとわかりやすい。
◆まず血液透析は拡散と限外濾過によって尿毒物質の除去を行うものである。
◆血液透析の成績を左右する因子として、週に何回行うという透析回数、1回あたりにかける透析時間、用いる透析器械、ダイアライザーの種類、用いる抗凝固薬といったものがあげられる。

◆血液透析中の合併症
・透析中の合併症としては再循環、不均衡症候群、血圧異常、筋肉の痙縮、血管痛、空気塞栓、透析液異常など多数がある。
・これらは透析の原理を考えることである程度の説明は可能である。
・腹膜透析の場合は細菌性腹膜炎や硬化性腹膜炎といった合併症が有名である。

◆透析患者の主な合併症
・慢性腎不全の高血圧
・透析患者の高血圧

◆長期透析患者は、主にビタミンD活性化障害のため低カルシウム血症になりやすい。
◆一方、リン酸排泄は低下するため、血清リン酸濃度が上昇する。低カルシウム血症および高リン酸血症の2つの刺激により、副甲状腺からのPTH(副甲状腺ホルモン)分泌が亢進し、骨を壊す破骨細胞が活性化されると、骨からのカルシウム放出が増大する。
◆その結果、骨粗鬆症および異所性石灰化が起こりやすくなる。異所性石灰化とは、骨ではない場所にリン酸カルシウム(骨の主成分)が沈着してしまうことである。異所性石灰化は動脈硬化性病変の進行を促して、心血管系や脳血管系の障害発生を高める。実際、透析患者の死亡原因では心血管・脳血管系の障害が上位を占めている。
◆腎不全のために人工透析を長期に渡って受けている患者は腎臓がんになるリスクが上がることが知られているので、腎臓がんの定期検査を受けることが推奨されている。

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2016年9月25日日曜日

人工透析 wiki まとめ1

ということで、透析について調べ始めました。
透析医療の歴史1 調査開始~リーサチクエスチョンを探す~

まずは透析とは何ぞやっていうところを確認。
wikiのマーカー引いたところをまとめます。
専門家じゃない視点ですのであしからず。
情報量が多いので何個かに分けます。

人工透析 wiki

◆人工透析とは、医療行為のひとつで、腎臓の機能を人工的に代替すること
◆正式には血液透析療法
◆腎不全に陥った患者が尿毒症になるのを防止するには、外的な手段で血液の「老廃物除去」「電解質維持」「水分量維持」を行わなければならない。 これを血液透析と呼び、人工腎、血液浄化と呼ばれることもある。
・2014年末現在で、日本に約32万人の人工透析患者。

◆採血検査では、血中尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cr)値がある。
◆クレアチニンは骨格筋由来の代謝産物であり、体格や運動量の影響を受ける。
◆尿素窒素は蛋白質の代謝産物であり、感染症、ステロイド、消化管出血や食事内容などに影響を受けるため、両者を見ながら腎機能を考えていく必要がある。
慢性に進行した場合はクレアチニンクリアランスが10mL/minを切るまで通常の生活を送る上で自覚症状が乏しい場合も多く、倦怠感などで病院を訪れて血液検査を行って初めて腎臓が殆ど機能していないと知る事もある。

◆近年の考え方ではPD firstという考え方が主流であり、患者の生活環境が許すのならまずは腹膜透析を行い(残腎機能が保てているなら)、4〜5年したら血液透析に移行するのが最も良いとされている。あくまで残存腎機能が保てている事が前提で、血液透析回避目的で腹膜透析を継続する事は避けるべき。
PD lastという考え方もあり、こちらは血液透析に耐えられない終末期医療において、腹膜透析を利用した最小限の腎機能代償を行い、生活レベルの改善を図るもの

◆多くの急性腎性腎不全は急性尿細管壊死であるため、透析導入にて合併症を回避し、乏尿期から利尿期に移行すれば数日で透析から離脱することができる。

◆血液透析 (Hemodialysis:HD)
 ・患者に2本のカニューレを挿入し、血液を体外へ導出して限外濾過と溶質除去を行う。
 ・残腎機能によるが、基本的に週に3回(月水金または火木土)の通院が必要。
 ・一般的には毎回4〜5時間の透析をする必要
 ・生体腎では週168時間かけておこなわれる体内浄化を、血液浄化療法では極短時間に行うため、急激な電解質変化と蓄積した尿毒症性物質の急激な減少により不均衡症候群を生ずることもある。
 ・血液透析を受けながらの就業・就学は地域によっては可能。特に都市部では午後6時ごろから透析を開始する施設が数多く存在するため、業務終了後に通院することができる。
 ・近年では透析患者専用の旅行ツアーを用意している旅行代理店も存在し、日本各地並びに海外への旅行が可能
 ・1998年から日本でも在宅血液透析が健康保険法に収載され、特別な患者の負担無しに家庭での血液透析が可能となった。

◆腹膜透析 (Peritoneal Dialysis:PD)
 ・患者自身の腹膜を透析膜として利用する手法。
 ・持続的携行式腹膜透析(continuous ambulatory peritoneal dialysis:CAPD)が有名
 ・腹腔にカニューレを留置し、腹腔内に透析液を貯留することで時間をかけて老廃物を濾過
 ・透析液交換を患者自身で行うため、通院による拘束時間が血液透析と比較して短い
 ・緩徐な透析を行えるため心血管系への負荷が少ない

 ・腹腔に異物を留置することから、合併症として腹膜炎や出口部感染が大きな問題になる。
 ・自宅で手技を行うためには、患者本人や介護者にある程度の判断力と技術が必要
 ・カニューレ挿入は開腹手術であり、通常は入院が必要である。

 ・CAPDでは6時間毎に1日4回透析液を出し入れせねばならない
 ・夜間睡眠をとっている間に透析液を自動的に腹膜内に出し入れする装置:APD(主にホームAPDシステム・ゆめシリーズを使用)も利用可能となっている。
 ・昨今は殺菌用の紫外線を照射しつつ自動的に腹膜透析用の機械とカニューレを接続出来る機器(バクスター・クリーンフラッシュ)の開発で自宅でのCAPD、APDが以前より安全且つ容易になっている。

 ・腹膜透析は、あまりに長期にわたって施行すると、腹膜の機能の低下により、腹膜肥厚や被嚢性腹膜硬化症という重大な合併症を引き起こすことがある。
 ・このため、長くても8年程度まで。通常は4〜5年前後で血液透析への移行を検討する

つづき
その2

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2016年9月24日土曜日

透析医療の歴史1 調査開始~リーサチクエスチョンを探す~

長谷川豊さんという方のブログ記事?
詳しくはよく知らないんですが、
「自業自得の人工透析患者を殺せ」という発言をして炎上したとかしなかったとか。

何でそんなこと言えるのかはちょっと分りませんが、
今回はその発言はさておき、
社会的に人工透析の関心が高まっているのかなあと思いました。

私個人としても分らないことだらけですし、
結構これからの社会においても重要なテーマであると思うので、
透析医療の歴史というものをツラツラ調べていこうかなと思います。

とりあえず、調べるにしても目の前にだだっ広い海が広がっている状態なので、
web検索でできる範囲で透析に関する関心事を調べてみます。
そこからみなさんが透析のどこに注目しているのか抽出して、
さらに自分の色を加えるという工程でペーパーを書いてみましょうかね。

鍵記事にすることも考えたのですが、
ま、いいやと思ったので、ここでつらつら書いていきましょう。
豆知識を披露するではなくて、役に立つ記事になるといいな。

ということで、まずはwebリサーチでネタ探し。

とりあえずインプットしてクエスチョン探すだけなので、
読んだリンクをつらつらと。
いやあ、透析と一言で言っても大変だこりゃ。苦笑
とりあえずこの2つを印刷して今日はお出かけです。

wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E9%80%8F%E6%9E%90


まとめ1


血液透析療法の歴史
フレゼニウス メディカル ケア ジャパン株式会社
http://www.fresenius.co.jp/pdf/no04_care.pdf


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