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2017年8月3日木曜日

行列のできる審議会~中医協の真実 新井裕充 その3ラスト

ラストです!

前回
その2

カッコ書きは筆者の意見ではなく、
筆者が中医協の議事録から引っ張ってきているものです。
誰が言っているかは省略するので、本を読んで確認して下さい。

第3章
◆診療所は外来医療がメインなので、出来高払いが中心。一方、病院は入院医療がメインで入院分は定額性というところが増えている。
◆「米国は確かに入院期間が短いが、米国にはSNF(Skilled Nursing Facility)という、急性期病院と非常に良く似た急性期病院のレベルの施設がございまして、そこに入っても入所日数は(急性期病院の)入院日数に換算されない。これは政治的な意図でそうされている」
◆「後方施設を充実させるということが、まさに医療を受ける側、国民の立場に立った政策の進め方ではないか」

◆後発品を使った方が差益は出るのに、大学病院はあえて先発品を使っているようだ。
◆医師は後発品を危ないモノと思っているのかもしれない
◆「後発品の納入状況を見てみると非常に価格差があり過ぎる。後発品の中で、20%を切るものもあるし、50%以上の値引きをするものもある。そういったものが医療現場に置いて同一のものとして扱えるのか?

◆「入院時医学管理加算」は、08年度改定を答申した後の医療課長通知で細かい要件が具体的に決められた。その中でも特にネックとなったのは、「退院患者の4割以上が」という基準だった。
◆そこで厚労省は「治癒」の定義を08年10月15日の疑義解釈(通達)で緩和。この後から算定施設が一気に増えた。同時に、DPC調査の治癒率も一気に向上してしまうという冗談のようなことも起きた。「治癒」の解釈をちょっといじくっただけで、凄い影響が出る
◆サラッと読んでしまうと、誰か1人の意見のように思える。しかし、これは1委員の発言ではなく、何と4人の発言を合体したものだった

◆「(保険収載されて)先進医療の点数の10分の1とかに点数が(低く)なってしまうと、結局それが試行されなくなってしまう」

第4章
◆「なんぼ診療報酬で(評価して)みても、(救急医療は)体制の整備ができていなければ何の意味もない」
◆「やはり質の向上には基本的にコストがかかるということを前提にしないと、医療がどんどん荒廃してしまう」
◆「いったん壊してしまうと、戻るには大変時間がかかる」
◆「私どもの考えは『同一の医療サービスを受けた場合は同一の料金にすべきだ』というのが基本でございます。したがって、病院と診療所で再診料が違うというのは、私どもとしては納得がいかないというのが基本」

◆病院がベッド代で稼げるということは、医療費の一部が病院へ行くということ。つまり、製薬企業や医療機器メーカーが潤わない。手術や検査を必要とする急性期病院を手厚くすることは経済界にとっても悪くない
◆「確実にこれが必要な患者さんがいらっしゃるけれども、保険適用でないので払える人が限られているから適用数が少ない。だからその装置が購入できないというようなことになると、装置を購入できる所が限られるから『普及性』がいつまでも満たされない」

第5章
◆現実問題として、医療技術や機器の高度化に伴い、技師も看護師もいないような状況で「医師の腕一本で勝負」ということは考えにくくなっている。医療安全や感染症対策のように、多くの職員が連携して取り組む業務もある。診療報酬だって保険者から病院に自動的に振り込まれるわけではなく、事務職員達が手続きをしている
都会の大病院のように医師や看護師らスタッフが充実していてピカピカの病院ばかりではない。「ちょっと出来の悪い子」も含めて全体的に引き上げることを医療界が言わなかったら誰が言うのだろうか
◆医療界が一枚岩ではないことを厚労省は良く知っている

◆厚労省の医療機能の分化と連携は、似たような病院が乱立している大都会、特に東京だけ診て日本全国を分かったような気になっていると書いたら筆が過ぎるか
◆そもそも医療の質とは何なのか。厚労省も明確に定義していない。「効率化」「標準化」「透明化」などを総合して「医療の質」を考えているようだが、具体的内容はいまだ見えない
◆全国8700近い病院のレベルは様々。大学病院のように高度な医療を目指す病院もあれば、院内の医療安全対策などが不十分な病院もある。出来の悪い病院には、全国一律のマニュアルが必要だと考えているのかもしれない

◆長期入院の患者が多い慢性期のベッド(療養病床)は医療費が増える温床になるので、減らせばいいと厚労省は考えている。慢性期病院からどんどん追い出して自宅で療養させれば、ベッド代や光熱費などは自己負担になる





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行列のできる審議会~中医協の真実 新井裕充 その2

前回
行列のできる審議会~中医協の真実 新井裕充 その1

第2章
◆04年の中医協汚職事件をきっかけに発足した「中医協のあり方に関する有識者会議」がまとめた報告書。現在の診療報酬改定はこの有識者会議の報告書をベースに行われている。
◆議事運営の多くは法律上の根拠がなく、これまでの慣例に従っている。官僚がシナリオを書き、座長がその意を汲んで議事を進める。これは中医協も社保審も変わらない。しかも委員は厚労省が選抜した人たちで固められている

◆審議会の目的は、官僚の考える政策を法律や予算に反映すること。審議会がお墨付きを与えることによって、法律の執行機関に過ぎない巨大な法創造機能を持つことを容認されている。
◆この資料は別用途に集められたデータを流用して作られたため、「捏造」と批判が集中、さすがに担当の課長補佐は左遷されるに至ったやに聞く。
◆「中医協改革」の結果、中医協は権限を縮小され、改定率の決定が「内閣の権限」とされた。医療費の総額がどれだけ増えるかは「改定率」次第。医療費総額に関与する権限がないのだから、もし医療費の総額が足りずに医療法会が起きているのだとすれば、その責任は内閣にあるという論が成り立つ

◆10年度改定は入院4400億円、外来400億円と「配分」枠がはめられ、診療所の再診料は2点引き下げられた
◆現在のようなカツカツの報酬では、高額な医療機器を購入したり病院を改装したりできないという意味だろう。
◆分析結果に従えば、夜間や休日の救急医療に手厚い診療報酬をつけるべきなのは、収入増に直結しない軽症患者を受け入れている小規模病院であるという考え方もできる。
◆10年度改定でも、大病院を優遇する従来の路線が揺らぐことはなかった

◆06年度の診療報酬改定では、入院に必要なベッド代や看護にかかる費用などを評価する「入院基本料」の上限が大幅に引き上げられた(7対1入院基本料の創設)
◆改定の背景にあったのは、大病院と中小病院の格差付け。看護職員を多く配置している大病院に高い診療報酬を与えるべきという日看協の強い要望があった
◆日看協は「退院を促進しても受け皿がないではないか」という日医のような考え方はしない。サッサと退院させて在宅医療に移行させるべきと考えている。その代わり、在宅医療に関わる訪問看護師はもちろん、退院支援に携わる病院の看護師の役割も診療報酬できちんと評価してほしいと言いたいのだ

◆病院と病院との間が数十キロ以上あったり、山を越えなければならなかったりする地域もある。離島もある。地域の特性を無視して、「医療機能の分化と連携」を叫んでも、机上の空論でしかない
◆13対1、15対1を慢性期医療の領域と考えると、急性期病院よりも入院料が低い「療養病小児類似している」という方向に傾く。一方、急性期医療の領域と考えれば「類似していない」ということになる
◆提供している医療行為が大都会の病院と同じでも、スタッフの数が足りなければ、報酬を下げられる。その結果、バタバタと病院が潰れ、残りの病院に患者が集中、医師が疲弊してその病院も崩壊する。「悪徳な中小病院を潰したい」と厚労省は願っているかもしれないが、潰してはいけない病院を壊してしまう悪循環を生んでいる
病院間の距離が数十キロあるという地域では連携したくてもできない。1つの病院内で、様々な病状の変化に柔軟に対応してくれる「施設完結型」の医療が地方では欠かせないとの声も聞く

◆中医協には、患者を代表する委員が1人しかいない。もっと言えば、最大のステークホルダーである、保険料や税金を支払うだけで、「全然、元を取っていない」という健康な人たちの代表者は存在しない。彼らが何を求めているのか、その意見を聴かないまま議論が行われている

◆厚労省は、「センター」や「システム」「体制整備」などの言葉を好んで使う。しかし維持運営に必要なコストを診療報酬できちんと手当てすることは稀で、大抵は不足する分を補助金で渡すような仕組みにしている。
◆拠点化や集約化には「補助金で縛るハコモノ行政」という別の顔もある。医政局がルールを決めて、それに従う病院に補助金を流し込むなど補助金を使って医療政策をコントロールする。

つづき
その3





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2017年8月1日火曜日

行列のできる審議会~中医協の真実 新井裕充 その1

再診料1点、120億円。。。

◆診療所の再診料が1点下がるとどうなるか。1日に40人の再診患者を診る診療所の場合、10円×40人=400円の減収になる。これを1か月25日で計算すると1万円、年間で12万円。全国に約10万の診療所があるので、「12万円×10万施設」で単純計算すると120億円!

◆役人は、ある時は積極的に介入し、ある時は無関心を決め込む。そうやって、記者を飼い慣らしていく
◆記者の間では、入れなかった人のためにインターネット中継をしてほしいという声も出ている。生中継は無理でも、会議を録音した音声データを厚労省のホームページにアップするぐらいなら簡単だろう。しかし、担当課に頼んでも、なかなか動いてくれない。
◆中継や録画を許してしまうと、日常的に行われている議事録の修正ができなくなる

◆公益委員は、有名大学の教授らが務めている。公益委員だけで構成される検証部会というものがあるが、資料は厚労省保険局医療課が準備する。外部の業者を使った調査結果を元に議論はするものの、厚労省の方針に逆らう場面はほとんどない。

◆08年度改定以後、中医協では「外来管理加算」の見直しが毎回のように議論になっていた。「外来管理加算」は診療所などで再診を受けると上乗せされる診療報酬(520円)で、検査や処置をしない場合に算定できる。
◆中医協では、医療費の総額が増えないことを前提に、「あっちを上げるならこっちを下げる」という考え方で議論が進められる。これを厚労省や中医協関係者らは、「財源委譲」とか「財政中立」などと読んでいる

◆医療機関には正当な理由なしに受診を断れないという応召義務があって、赤字になる医療行為も提供しなければならないという仕組みを知っていると、何をバカなという気分になる
◆不思議なことに医療ではニーズのある分野、利用者の多いサービスが削られていく。先導しているのは財務省、実行するのは厚労省、お墨付きを与えるのが中医協。

◆日医の会長選挙は2年に1度のペースで行われる。病院や診療所の収入となる診療報酬の改定案が決まるのは2月なので、その結果がよければ会長も続投しやすくなる。そのため、大局的な意見ではなく、「金を診療所へよこせ」という意見を日医委員が連発する

◆医療記者になって最初にぶつかる壁が病院団体の多さだ。
 最大規模の日本病院会(日病)、民間の中小病院が加盟する全日本病院協会(全日病)、日本医療法人協会、日本精神科病院協会、これら4つは四病院団体協議会(四病協)という連合体を作っており日医と定期的に意見調整を行っている
◆病院団体は他にも、全国公私病院連盟、全国自治体病院協議会、日本私立医科大学協会など多数ある。

◆中医協汚職事件を契機に、10団体でつくる日本病院団体協議会(日病協)が05年4月に結成され、後に11団体になった。
◆中医協の診療側に日病協の枠が二つある。

◆昔は地域ごとに報酬が違っていて、それを引き継いだ甲乙2種類の点数表があった。50年代後半、旧厚生省は開業医に従来の点数表「乙表」を、病院には入院料などの点数の高い「甲表」を適用する案を示したため、日医と旧厚生省が激しく対立した
◆日病の前身日本病院協会は旧厚生省案を指示。62年、日医に加担する民間中小病院の院長らが独立して全日病を結成した。
◆団体のトップと厚労省担当者との人間的なつながりなど、その他もろもろで医療政策が決まっていく

◆中医協で、日看協は「専門委員」という議決権を持たない立場で参加している。脇役ではあるが、看護に関するテーマでは積極的に発言する。
◆診療報酬で都市部と地方の格差が生じることを懸念した発言だが、地方の看護師不足を加速させたのは「7対1」であり、他でもない日看協ではないか、と多くの傍聴者が心の中で思ったはずだ

◆支払側にとって「勤務医の負担軽減」とは、開業医の取り分を減らして病院に手厚くするというだけのことに過ぎない。その結果、勤務医の労働環境が改善するかどうかにはあまり関心がないようだ。

つづき
その2


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2017年4月10日月曜日

【お役立ち】各医療関係職種団体のアイデンティティーというべき「沿革」のリンクをまとめみた

医療関係職種の各団体のHPから、
各団体(職種)の沿革・歴史的なページのリンクを集めてみました。

物事を知るにはまず歴史から。
といっても、力の入れ方は各団体様々で、
資料をしっかり収集して作りこんでいるところから、
いいの?君らのアイデンティティ?それで?
みたいなところも。

とりあえず思いつく限りまとめて上げて見ましたが、
この職種足りないとかコメントで書いて下さい。
適宜足していきます。

あと、このページの方がいいんじゃない?
みたいなご指摘もお待ちしております。

あと、日本看護協会のこのページにある
 保健師助産師看護師法60年史っていうPDFやばいです。
報告書の欄の下のほうです。
 http://www.nurse.or.jp/home/publication/index.html#p6

「日本の看護のあゆみ」って本を、このサイトでお勧めしていますが、
それの簡略版みたいな感じで、超まとまった資料になってます。
これぞ業界団体のギルド機能!って感じです。
あと日医の50周年記念誌もいいです。


順不同!!ウチの職種の方が先だろ!はなしで。笑

日本医師会
http://www.med.or.jp/jma/about/50th/

日本歯科医師会
http://www.jda.or.jp/jda/about/history.html

日本薬剤師会
http://www.nichiyaku.or.jp/yakuzaishi.php?global_menu=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%96%AC%E5%89%A4%E5%B8%AB%E4%BC%9A%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81&side_menu=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%96%AC%E5%89%A4%E5%B8%AB%E4%BC%9A%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%86%E3%81%BF&id=550

全国保健師長会
http://www.nacphn.jp/01/hossoku.html

全国保健所長会
http://www.phcd.jp/01/enkaku/index.html

日本助産師会
http://www.midwife.or.jp/association/ayumi.html

日本看護協会
http://www.nurse.or.jp/home/about/jigyou/history.html

日本臨床検査技師会
https://www.jamt.or.jp/public/activity/enkaku.html

日本診療放射線技師会
http://www.jart.jp/profile/enkaku.html

日本理学療法士協会(GOOD!)
http://50th.japanpt.or.jp/history/

日本作業療法士協会
http://www.jaot.or.jp/about/associa.html

日本言語聴覚士協会
http://www.jaot.or.jp/about/associa.html

日本精神保健福祉士協会
http://www.japsw.or.jp/syokai/gaiyo.htm

日本栄養士会(GOOD!)
https://www.dietitian.or.jp/about/history/

日本視能訓練士協会
http://www.jaco.or.jp/kyokai#anchor3

日本義肢装具士協会
http://www.japo.jp/top/profile.html

日本臨床工学技士会
http://www.ja-ces.or.jp/ce/?page_id=22

日本社会福祉士会
http://www.jacsw.or.jp/01_csw/01_yokoso/enkaku.html

日本歯科衛生士会
https://www.jdha.or.jp/outline/about.html

日本救急救命士協会
https://www.paramedics.jp/page1.html

日本介護福祉士会
http://www.jaccw.or.jp/fukushishi/index.php

日本介護支援専門員協会
http://www.jcma.or.jp/corp/greetings/index.html

日本柔道整復師会
http://www.shadan-nissei.or.jp/nissei/history.html

日本あん摩マッサージ指圧師会
http://nichimakai.or.jp/about.html

日本医療保険事務協会
http://www.shaho.co.jp/iryojimu/about/establishment.php

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2016年12月1日木曜日

こうすれば必ず人は動く  カーネギー その1

最近はkindleをvoice overで聴くことが多い。

i-Phoneのkindleアプリでvoice over最速で聞き流す。
とにかくインプットの時間を早くできるのがいい。

家から駅まで聞き流せる。
満員電車の中で本を開く必要がない。
会社の最寄駅から会社まで聞き流せる。
とにかく聴いてればいい。そりゃ早いわ。

あと、アウトプットが物凄く絞られる。
聞き流している中で「本当に引っかかったところ」しかチェックしないからだ。

今回はカーネギーのラジオ講座を本にした「こうすれば必ず人は動く」。
これも通勤や家事の最中に聴いて、2日で聴き終わった。

安い言い方をすると、人付き合いのhow to本の傑作。
・人は自分にしか関心を持っていないから、その人の話を聞いてあげる。
・その人の喜ぶことをしてあげる(愛する)
・人を変えるより、自分が(接し方を)変える方が簡単
などなど、人付き合いを上手くいかせる基本原則が事例とともに満載。

やっぱり王道。1回読んどいて損はないですな。
ただ問題は、知るだけではなく、実行に移すこと。
ただ、あざと過ぎない程度にね。笑


第1章
◆自ら裁かれることを欲しないならば、人を裁くことなかれ。
◆人を非難する前に、まず自分自身を正すこと

第2章
◆自分が扱ってもらいたいように、人を扱う

第3章
◆生まれつき恐怖心が強いと思う人々はたくさんいます。しかし心理学の実験によると、赤ん坊というのは、大きな音と空中を落ちていく感覚という二種類の恐怖しか持っていないということが、証明されています。その他の恐怖心はすべて、自分で後天的に身に付けて生長させていったもの
◆いちばん肝心なのは、「あなた自身が、自分をどう思っているか」ということです。
◆ベンジャミン・ディズレリー「相手のことについて話をすれば、その人は何時間でも話を聞いてくれる」

第5章
◆四十歳であるということは、あなた自身がそこに限界を設けない限り、何ら限界を画するようなことではない

第8章

◆ホワイトハウス・ギャング


◆セオドア・ルーズベルトは男の子を持つ父親にはいつもこんなアドバイスをしていると言っていました。「あなたの息子さんと親しくなりなさい」と。

第9章
◆ごく小さな心遣いが、あなたのキャリアにおいても、ターニング・ポイントになるかも知れません
◆私たちのほとんどは、人に対してもっと心遣いを尽くす習慣を身につける必要があると思います。そして新たに良い習慣を身につけるには、常にそれについて考え、日々努力することが大切です。

第12章
◆その人にとって名誉となるような期待をかけてあげることです。そうすれば、その人はそれにこたえようと懸命に努力するようになるでしょう。
◆サミュエル・ボークレイン「人を指導するということは、普通そんなに難しいことではない。その人がある分野で持っている脳力に対して、心から敬意を表せばよいのだ」



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2016年9月22日木曜日

Line@はじめました。

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1対1の直接やりとりもできるので、
質問や相談なども受けられます。勉強しながら、一緒に精鋭になりましょう!
音声配信などもしてみようかなと思ってます。
うざくない程度で送りますのでご安心ください。笑

LINEでIDで検索してみて下さい!@zvf9388t

私は一方的な配信よりは、
共に高め合って精鋭集団を作りたいんです!
是非みなさんにチームに参加していただきたい!

よろしくですm(_ _)m


こちらからもいけます。























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2016年9月13日火曜日

温泉×医療 wamnetを使ってみよう

こんにちは。

休み明けでまとめのストックがないので、
今日は役に立つHPのご紹介です。

wam netというサイトがあります。
http://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/top/

独立行政法人福祉医療機構が運営しているサイトなのですが、
このサイトから、全国の都道府県の医療機能情報提供に跳べるページがあります。
http://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/iryo/service/


簡単に言うと、自分の都道府県にある医療機関について、

・どこにあるのか
・どんな科があるのか
・何時から何時までやっているのか
・駐車場はあるのか
・バリアフリーか

等など、都道府県によって若干フォーマットが違いますが、
そういう基礎的な情報が手に入るサイトがあるのです。


今からどこが空いてるのかとか、
県によってはもっともっと便利な内容になっているところもあります。

情報弱者は命に関わる可能性があるってことです。
言い過ぎ?言い過ぎではないと思う。


^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
試しに調べてみましょう。
私が凄く温泉に行きたい気分だったので、
北海道及び東北で(全国やろうかと思ったが早速挫折)、
医療機関名に「温泉」と入る医療機関を調べてみました。

ここでは名前だけコピペしましたが、
もっと詳しい、活用できる情報が出てきます。

患者さんはもちろん、
医療関係者、行政関係者の方も是非活用してみて下さい。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

以下、各都道府県の検索結果のコピペ。
意外とありますね。

地名を取っただけで、
実際には温泉がないところもあるかもしれませんが…

【北海道】
ゆのかわ温泉整形外科
昆布温泉病院
洞爺湖温泉歯科
医療法人交雄会そうべつ温泉病院
洞爺温泉病院
洞爺湖温泉診療所
あさひ苑医務室
 ※この診療所は、一般の方への診療を実施しておりません。

【青森】
(社)青森精神医学研究所 附属浅虫温泉病院
 弘前温泉養生医院 
医療法人 正恵会 石田温泉病院 

【岩手】
盛岡つなぎ温泉病院
岩手医大花巻温泉病院
大沢温泉診療所
鶯宿温泉病院

【宮城】
鳴子温泉分院

【秋田】
大湯リハビリ温泉病院
(玉川温泉)湯治相談室
医療法人双山会 森岳温泉病院附属山下医院
医療法人双山会 森岳温泉病院

【山形】
医療法人篠田好生会天童温泉篠田病院
鶴岡市立湯田川温泉リハビリテーション病院
天童温泉矢吹クリニック
肘折温泉療養相談所

【福島】
池田温泉病院
芦ノ牧温泉病院



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2016年4月30日土曜日

BCG流病院経営戦略 植草徹也他 その1

先日、赤十字の経営体制強化の記事について書いた際に紹介した本。

BCGが現在の医療制度下で強い病院を作るための分析を行い、赤十字病院をコンサルし、日本の医療制度や一般の病院経営の問題点まで考察するというもの。

データ、分析、ロジック。
これらのツールで医療界に多いフワッとした議論に切り込んでいくところは興味深い。


◆わが国の病院には民間企業以上の優秀な経営を行っているところもあれば、そうでないところもあり、その差が非常に激しい。
◆わが国では病院の経営者である院長は医師でなければならず、医療のプロではあっても必ずしも経営のプロではない

Chapter 1
◆後期高齢者医療制度導入前の老人医療費は、老人保健法に基づいて、各健保からの老人保健拠出金と公費でまかなわれていた。
◆保険財政が赤字になるほどの医療費が注ぎ込まれているにもかかわらず、多くの病院が赤字経営を余儀なくされているのが現状
◆日本の医療機関経営の大きな3つの特徴(データは本を読んでみてください)
1、医師数が少ない
2、勤務医の給与水準が少ない
3、受診回数の多さ、平均在院日数の長さ
◆過去20年間、国民医療費は着実に伸びているがGDP(支払能力)はほとんど伸びていない。
◆医療費支出を増やすことでどのくらいの経済波及効果があるかは、産業連関表を使えば簡単に分析可能
◆医療費を伸ばして経済成長をという議論は、国民の情緒に訴えるストーリーではあっても、マクロ経済的には論拠が弱い

Chapter 2
◆緩やかではあるが、病床数が多い大規模病院の方が医業収支率が全般的に高い傾向にある
◆総合病院として一定の診療科数を維持しようとすると、規模の小さな病院ほど、スタッフ人件費(固定費)の割合が大きくなる
◆日本の200床以上の病院には総合病院が多く差別化されていない。少なくとも一般の患者には特徴が見えにくい。
◆固定費の大半は人件費であり、削減しようと思えば、スタッフの数を減らすか1人当たりの給与水準を引き下げるかしかない
◆平成21年度の調査では病院における外来収入は、全収益の3割弱にとどまている。
◆大きく収支を左右する因数は、人件費、材料費、在院日数、および病床利用率の4つ
◆400床未満と400~600床の施設では、赤字解消のために必要な薬剤費や材料費の削減率が大きく異なる
◆在院日数と病床利用率の改善を通じて医業収益を上げることが、少なくとも短期的には経営改善に向けた唯一の有効な戦略
◆2つの迷信
1、在院日数削減と病床利用率はトレードオフ
2、在院日数の短縮で医療の質が下がる
◆この2つがもっともらしく聞こえることもあり、日本の病院経営改善の焦点は、変動費の改善に目が行き過ぎている
◆在院日数と病床利用率の改善には医療行為の本質に切り込んだ改善が必要

Chapter 3
◆思考の罠:一見もっともらしいが、実は本質的な病院経営改革を阻害する考え方
1、症例は千差万別、医療は標準化にはなじまない
2、専門分化で高度な医療サービスを提供
3、在院日数が長期化しがちなのは、患者の受け入れ先確保が難しいから
4、病床利用率が上がらないのは、患者がいないから
5、在院日数短縮化は病床利用率向上の敵

Chapter 4
◆パスの対象疾患、設計方法、対象範囲、実行保証の仕組みの4つの点で、エクセレント・ホスピタルと平均的な病院の間には大きな違いがある
◆DPCコードは、疾患ごとに設定されているため、コードごとにパスを定めることが望ましい
◆エクセレント・ホスピタルでは、プロセス標準化の際に時間の概念も入れ込み、「入院後何日目に何をするか」が明確になる