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2018年5月22日火曜日

「司馬遼太郎」で学ぶ日本史 磯田道史

kindleで聴了。

武士の家計簿で一気に世に出て、
大河の監修などでもご活躍されている磯田先生。

セールだったので買ったが、、、
うーん。

実際に司馬作品を読んでいる人に対しては、
少し物足りないなあ、というか、
全て既視感があって、あえて読む必要ないかなあって感じ。

でも面白かったのは、
勝海舟の祖父が視覚障害者だったという話。

江戸時代の視覚障害者(の一部)には、
貸金業を営む許可が与えられていて、
勝の祖父はそれで財を成したことが、
勝が幕臣として取り立てられるためのコネとなっていたこと。

この記述が面白かった。

関連して、以下のレポートも合わせて読んでみて下さい。

近世日本の障害者
坂野真理
https://www.mskj.or.jp/report/2804.html

何か渋々なこと書きましたが、
これから司馬作品読もうという方には、
導入に最適だと思います。





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2017年3月15日水曜日

坂の上の雲1~8巻 司馬遼太郎

まとめというか、
気になったフレーズの抜粋からのさらに抜粋です。

【1巻】
◆青春というのは、ひまで、ときに死ぬほど退屈で、しかもエネルギッシュで、こまったことにそのエネルギーを知恵が支配していない。
「それが、若いことのよさだ」
と、子規は歩きながら言った。

【2巻】
◆「相変わらずの獺祭じゃが」
と、子規は、自分の部屋のきたなさについてそういった。獺という水辺に棲むいたち科の動物は、その巣に雑多な魚をあつめて貯蔵する習性があるが、古代中国の詩人はこれをもって、あれは魚を祭っているのだ、とした。子規はそれを踏まえ、
「あしの巣もそうだ。本や反故を散らかしてそれを祭っているのだ」と言い、まだ大学生のころからその居住している部屋を「獺祭書屋」と名付けていた。


【3巻】
「世人は悪い事をせねば善人だと思うているが、それは間違いだ。いくら悪人だって、悪い事をする機会が来なければ悪いことをするものではない。僕だって、今まで悪いことをしないのは、機会がないからだ。ずいぶん残酷な事もやるつもりだがね」
子規ははどういうつもりでこれをしゃべり、書いたのかわからない。どうやら戦争ということがずっと念頭にあったらしい。
◆国家というのは基本的に地理によって制約される。地理的制約が国家の性格の基本の部分をつくり、そしてそれらはきわめて厄介なことに、その時代時代の国家がもつ意思以前のことに属する。

【4巻】
◆明石元二郎とレーニンの葉巻のくだりは、非常に日頃注意すべき話。
◆農耕民族と狩猟民族の有能無能の価値基準の考察は秀逸。
◆あとやっぱり精神論も大切だけど、技術を更新していかないとダメということがよく分かる

【5巻】
◆庶民が、「国家」というものに参加したのは、明治政府の成立からである。近代国家になったということが庶民の生活にじかに突き刺さってきたのは、徴兵と言うことであった。国民皆兵の憲法のもとに、明治以前は戦争に駆り出されることのなかった庶民が、兵士になった。近代国家と言うものは「近代」という言葉の幻覚によって国民に必ずしも福祉をのみ与えるものではなく、戦場での死をも強制するものであった。
◆「参謀は、状況把握のために必要とあれば敵の堡塁まで乗り込んで行け。机上の空案のために無益の死を遂げる人間のことを考えてみろ」
◆イギリスが、石炭積み込みを妨害した。先のタンジール港の場合、イギリス商人が、ハシケとザルを買い占めてしまって艦隊はひどく積み込み作業に不自由したが、そういうたぐいのことが無数に行われるのである。イギリスは日本にとってはこれ以上の同盟国はなかったが、ロシアにとって悪魔であった。
◆戦争は政治がおこなう最大の罪悪であるとはいえ、その罪悪単に罪悪に留めず、いっそうに頽廃させるのもまた政治である。
◆「ともかくこの惨烈なの戦争が終わったのだ」という開放感が、両軍の兵士に、兵士であることを忘れさせた。このまだ交戦中であるはずの段階において、両軍の兵士がこのように戯れながらしかも一件の事故も起こらなかったというのは、人間というものが、本来、国家もしくはその類似機関から義務付けられることなしに武器をとって殺し合うということに向いていないことを証拠だてるものであろう

【6巻】
◆津川謙光大佐の連隊のごときは、津川が負傷し、塚本という少佐が連隊の指揮をとり、とるだけでなくみずから小銃をとって射撃し、やがては砲弾のために五体がみじんに砕けた。
◆二流もしくは三流の人物に絶対権力もたせるのが、専制国家である。その人物が、英雄的自己肥大の妄想もつとき、何人といえどもそれにブレーキをかけることができない。
◆本日、天気晴朗ナレドモ浪高シ。
という電文を海戦寸前に書いた秋山真之の勝敗計算には、このボロジノ型の新戦艦が波の高い状況下でどうなるかということも要素のひとつになっていた。
◆ロシアには、3,500万の農民がいる。このうち、
「農奴」
といわれているロシア特有の階層が、二千万である。農奴というのは人間であるが、しかし地主貴族の完全な私有物であり、それを地主の都合で売買することもできる。げんに売買された。
◆そばにいたドイツ士官が明石にフランス語で話しかけて、「貴官は、ドイツ語ができますか」と、問うた。明石は、フランス語がやっとです、というと、そのドイツ士官はたちまち明石を無視し、傍らのロシア士官とドイツ語で非常に機密を語り始めた。明石はその会話をことごとく記録した。
◆情義的な動機で仕事をしてくれる者より、むしろ金だけを目的とした職業的スパイのほうがはるかに役に立った
◆古来、この強大な帝国はその属邦に内乱がおこれば、他の民族をしてその民族を征伐せしめる。ポーランドが反乱すれば、国内のユダヤ人に兵器をもたせて鎮圧させ、ゲオルギアが反乱すればアルメニア人に討伐させるなどといったやりかたのために、各種族はたがいに仇敵視し、そういう習癖が不平党各派の対立にまでもちこまれている、と明石はいう。
◆人類に正義の心が存在する以上、革命の衝動はなくならないであろう。しかしながら、その衝動は革命さわぎはおこせても、革命が成功したあとでは通用しない。そのあとは権力を構成してゆくためのマキァベリズムと見せかけの正義だけが必要であり、ほんものの正義はむしろ害悪になる
◆新聞の水準は、その国の民度と国力の反映であろう
◆どこの国に行っても、軍人というのはうんと甘やかされているか、すっかり忘れられているという存在であることを知っています
◆ロシア名称というのは水兵たちはおぼえにくいため、暗記用の日本語をつくった。たとえば、「アレクサンドル三世」は呆れ三太にし、「ボロジノ」はボロく出ろ、「アリョール」は蟻寄る、「ドミトリー・ドンスコイ」が、ゴミ取り権助といったぐあいにおしえた

【7巻】

天才は型の創始者であり、戦術家としてのナポレオンは自分の編み出した型として存在した。かれはその型によってヨーロッパを席巻し、その方が敵に対して通用しなくなったときに、型とともにほろんだ
維新後わずか三十年で各国水準なみの技術効果をあげたいという欲求は当然ながら真似になった。世界の最優秀の技術のサンプルをことごとくあつめ、その優劣を検討しつつ国産品を生み出すやりかたである。
このやりかたは、無難でいい。
しかしながらこのやりかたの致命的な欠陥は、独創で開発するばあいとちがい、その時点における水準を凌駕できないことであった。
戦術原理を諳んじている秀才であったために、その玄人常識のほうにとらわれた
薙射という用語はこの当時の機関銃操法にはなかった。津野田自身の手記では、
「いっせいに、薙げえっ」
という号令をかけた。
軍隊秩序が喪失することは、端的にいえば将校の権威が失墜することであった。
ウドサァ
「この国家に金や兵が備わり、その独立が十分に出来ていたら、戦争などをするには及びません。そんなものがないから、気が狂ったようにこんな戦争をしているのです」
日本においては新聞は必ずしも叡智と良心を代表しない。むしろ流行を代表するものであり、新聞は満州における戦勝を野放図に、報道しつづけて国民を煽っているうちに、煽られた国民から逆に煽られるはめになり、日本が無敵であるという悲惨な錯覚をいだくようになった。
戦時における兵卒の持続的服従心というのは士官が有能であるということによってのみ成立するものであった
戦闘力を集中するということが戦術の鉄則であり、戦闘力の分散はもっとも忌まれることであった

【第8巻】
秋山真之は終生、
「最初の三十分間だった。それで対局がきまった」
と語った。さらにこうも語っている。
「ペリー来航後五十余年、国費を海軍建設に投じ、営々として兵を養ってきたのはこの三十分間のためにあった」

全巻セットでもかなりお手頃。



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2016年9月25日日曜日

真田丸 加藤清正とハンセン病

今日の真田丸は重要な人が2人亡くなりましたね。

まず1人は真田昌幸。

このドラマの開始当初から話題をかっさらった、
草刈正雄さん演じるこの役。

最後の親方様のところの迫真の演技は流石でしたね。

おそらくは、世の中はこっちに注目が集まってると思うのですが、
ちょっと私は別の視点から。

それがもう1人、超あっさり亡くなった加藤清正。
今後も活躍が期待できそうな新井浩文さん。
(個人的にはアウトレイジと食べるダケの役が好きです)

さて、加藤清正の死については諸説あって、
真田丸の中では、服部半蔵に毒(病原菌?)をコッソリ注入され、
帰りの船の中で死ぬというものでした。

加藤清正 wiki

wiki大先生を見る限りでも、

二条城の料理に毒を盛られたとか、毒まんじゅうを食べさせられたとか、
梅毒など花柳病で死んだというような説があります。
そして、その説の一つの中にハンセン病で死んだという説があります。

また死因は瘡(癩病、ハンセン病)であったとする説もあり、罹患者の多かった時代には清正を祀る加藤神社に平癒を願う参詣者が多かったという。

ちなみに熊本市の本妙寺は明治20年代まで、梅毒やハンセン病で不具になってしまった患者達で混雑することが珍しくなかった。参拝客達に哀れみを乞い、この寺に墓がある清正を一種の神と崇め、病を治して貰おうという信仰があったからである(ただし全国の寺社でも同様の現象が起こっていた)。

日本のハンセン病の歴史において大きな足跡を残したひとり、イングランド国教会の伝道師だったハンナ・リデル(女性)はこの寺で見た患者達の群を見て甚大なショックを受け、その生涯を彼らの救済に傾けた。

ただし、本妙寺は日蓮宗の寺院であり、日蓮宗には元々「癩病(ハンセン氏病)は法華経を謗った報い」であるという考え方が存、法華経信仰とハンセン病平癒、そして熱心な日蓮宗信者とされる加藤清正が結びついたことに由来するという考えもあり、清正の死因とは結びつかないという説もある(以上wikipediaより)

ハンセン病(癩病)といえば、先日のシゲリストのまとめにも出てきました。
文明と病気 上 シゲリスト 5 ~国立ハンセン病資料館とか~

ここに出てくるハンナ・リデルさんについては、
この国立ハンセン病資料館にたくさん記録があります。

とりあえず上の記事に貼ってあるリンクから「ハンセン病」についてwikiで見てみて、
興味を持った方は(っていうか、知るべきだと思いますけど)、
是非色々本を読んでみて下さい。参考に有名どころだけ挙げときます。
もののけ姫にもハンセン病患者が描かれていますね。









この国はどういう政策を行っていたのか
どういう政策を行う可能性があるのか
その補償はどうされたのか
もう次はないのか

色んなことを考えさせられます。

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2016年4月13日水曜日

竜馬伝1

最近も1日1話ずつ大河ドラマを見る生活を続けています。

現在は龍馬伝を見ています。

福山雅治さん演じる坂本竜馬がだんだん成長していく様はまさに覚醒。
いろんな人と出会い、学んだことが一つになる戦中八策のシーンはまさに鳥肌。



時代の変革というテーマの部分もとても面白いのですが、
今日は私がとても好きなシーンを紹介します。

竜馬は土佐藩(今の高知県)出身でした。

当時、土佐では武士の中でも上士(関が原で徳川方だった山内家の流れ)と下士(豊臣方だった長宗我部家の流れ)という身分差別がありました。竜馬も下士でした。

竜馬には幼馴染がいっぱいいて、その中に武市半兵衛だという人がいました。

彼は優秀な人で、土佐勤王党という「尊王攘夷」を掲げる団体を組織し、地元の下士達を束ね上士を圧倒し、藩の実権を握るまでになりました。そして最終的には上士に取り立てられるまでになりました。

しかし、徳川幕府が徐々に力を取り戻し始めると、武市半平太は吉田東洋という藩の重役を暗殺し、藩を勝手に動かした罪で投獄されてしまいます(この辺の史実はよくわからんです。ドラマではこう。)

そして投獄される朝、奥さんと朝ご飯を食べていたところ捕縛されてしまい、後に切腹させられます。

その時に武市半平太のエピソードとしてこういったものが出てきます。

半平太の妻にはなかなか子供ができなかった(最後までできません)。
その時代であれば子供ができない女房は追い出されてしまう。
半平太の妻は一時里に戻り、代わりの美女を送り込みます。
しかし半平太はいっさいこれに手をつけず、それではと別に派遣された女性にも全く手をつけませんでした。

そして何故だろうと帰った妻に、半平太が一喝。

「つまらんことをすな」

このエピソードはとてもいいなと思いました。
私も自分の妻にはそう言ってやりたいですわ。
武市役の大森南朋さんもとてもいい味出してます。

あと曲めっちゃいい。
竜馬伝、レンタルビデオ屋にもあるはずです。是非。


2016年3月3日木曜日

酒は朝に飲めby北条氏康

かの小田原城主、北条氏康の格言です。


最近午前様で仕事から家に帰って、

以前の大河ドラマの「風林火山」を一話ずつ観るのが楽しみなのですが、

その中で松井誠さん演じる北条氏康がこのようなことを言っていました。


「晩の酒はつい度を過ごし身を損なうおそれがある。

日の始まる朝方の酒は慎みが持てる。ほどよい気栄えも生じて良い。

左様な心がけで飲めば酒も益になろうというものじゃ」


どうやらこの逸話は本当らしい。

医療関係者の端くれにいると、

朝酒=アル中の兆候というイメージがどうしてもある。

しかし、要は心持ち次第で、慎みを持てば朝でもOKということだ。

そういう慎み深い心を持ちなさいということですね。


まさにそうだなと思って観ていた。

まぁ、その右手には日本酒の入ったお猪口を持っていたが…

見習います…



最近は福岡県の山口酒造の「庭のうぐいす」というお酒を飲んでます。

山口酒造HP

デザインかわいいし、お洒落でしょ。美味しいよ。

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